【インタビュー】南波侑里香選手「普段通りの自分をいつでも試合で出せるように」
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トップおとめピンポンズ名古屋の南波侑里香選手に、今季に向けた意気込みや目標などをうかがいました。
ーー昨シーズンのチームはレギュラーシーズン4位と、惜しくもプレーオフ進出はなりませんでした。結果についての率直な気持ちから聞かせてください。
最終戦で勝ち点が取れるか取れないかでプレーオフが決まるという、ギリギリあと一歩というところでしたが、最後の最後で負けてしまいました。それまでの試合で「あそこを勝っておければ…」みたいなところは後から思えば色々出てくるんですが、それはもう、ひとつひとつの積み重ねなので。ただ、本当にあとちょっとだったので、率直に言って、もう「悔しい!」の一言です。
ーー昨シーズンの、チームとして良かった点を挙げてください。
これまでは安藤(安藤みなみ)選手がエースとして頑張ってくれていたんですが、その安藤選手にチームとしてちょっと頼りすぎてしまっていた部分もありました。でも、昨年からはチームの誰が出ても「私が勝つぞ!」という強い気持ちが伝わってくるようになりました。自分自身もそうですし、他の選手からも自然とそういう雰囲気が出てくるようになったことはすごく良かったです。
ーー課題や改善点はどんなところだと思いますか。
競っているときや、あと一本という場面でプレッシャーを感じてしまったり、一本のミスを気にしてしまったりするような、「最後の詰めの甘さ」みたいな部分でしょうか。日本代表でプレーしている選手たちなどと比べると、自分も含めてそういったところに少し差があったのかなと感じたので、今後はその差を埋めていきたいです。
ーー南波選手個人の成績については、ご自身でどのような評価をされていますか。
シングルスはこれまで最高で4勝しかできていなかったのですが、昨シーズンは12勝まで勝ち星を伸ばすことができて、少しは成長できているかなと実感しました。ダブルスに関しても、たくさん試合に出させてもらいましたし、勝利数も常に上位に入れていたので(勝利数、勝率2位)、自信がついてきたと思います。
ーー今シーズンのチームの陣容、選手のラインナップはどのように感じていますか。
今シーズンはチームに木原(木原美悠)選手が入ってくれました。自分と同じ戦型でトップでプレーしている選手なので、これから一緒に練習をしたり試合に出たりできることは、私個人としてもすごく楽しみです。チームのメンバーは昨シーズンからそのまま残ってくれている選手も多いので、これまでどおりたくさんコミュニケーションを取って、良い雰囲気で開幕を迎えられたらと思います。
ーー今シーズンのチームとして注目してほしいポイントを教えてください。
今シーズンは新監督に替わったり新しい選手が入ったりと、チームの体制が変わるので、チーム全体の雰囲気にも変化が出てくるかもしれません。例えば試合前に選手を送り出す時や、試合中のベンチのムード、試合後に選手を迎え入れる際の様子なども、昨シーズンとは少し変わってくるかと思います。観てくださる方にはそういったところにも注目して楽しんでもらいたいです。
ーー今シーズンのTリーグで、気になっている選手や注目している選手、対戦したい選手がいれば教えてください。
早田ひな選手と対戦してみたいですね。実はTリーグでも全日本選手権でも、まだシングルスでは当たったことがないんです。
ーー対戦した際は、もちろん勝ちますよね。
全力を尽くします(笑)。
ーー長いシーズンを戦い抜く上で、コンディションやメンタルを維持していくために日頃から取り組まれていることや気をつけていることなどはありますか。
昨シーズンに試合の機会が増えたことによって学べたことは多くあったんですが、その中でも一番大事だなと思ったのが「いつもどおり、普段どおりの自分をどれだけそのまま出せるか」ということです。普段の練習もそうですし、試合の時でも、どうしても緊張してしまったり、勝ちたいという気持ちが出過ぎてしまうので、基本的にはどんな時でも普段の自分とあまり差が出ないように、なるべくメンタルに波を作らないように、という点は常に心がけています。私自身は今シーズンが最後なので、一日一日をより大事に過ごしながら、普段通りの自分をいつでも試合で出せるように頑張りたいです。
ーー今シーズンのチームと個人の目標、意気込みをお願いします。
チームとして目指すところはもちろん優勝ですが、まずはプレーオフ進出。個人としては、昨シーズンはシングルスの勝ち数自体は増えましたが勝ち越せなかったので、出た試合は全て勝ちに行こうと思っています。
ーー南波選手が思う、卓球やTリーグの魅力、楽しみ方を教えてください。
Tリーグには色々な戦型の選手がいるので、それぞれのプレースタイルや打球のスピード、変化などを楽しんでもらいたいです。そして、変化というのは同じ技術でも「音」によって回転量が変わってきます。打球の音にも注目してもらえると、卓球の面白さや奥深さをより感じてもらえると思います。
南波侑里香(なんば ゆりか)
トップおとめピンポンズ名古屋所属
滋賀県出身 1995年9月15日生まれ
身長158cm 右シェーク異質攻撃型











