【ツギクルTリーガー】T.T彩たま「生え抜き」のホープがTリーグデビュー 渡部民人

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ノジマTリーグ2025-26シーズン男子は、昨季プレーオフに進出しながら、今シーズンは最下位と低迷していた岡山リベッツ(以下岡山R)が2連勝し、じわりと5位に浮上。実力派の選手を集めた岡山Rの反転攻勢が本格的に始まり、上位チームを食うことになれば、混戦に拍車がかかり、リーグ戦が白熱化します。最後まで目の離せない展開になることを期待しましょう。

さて、今回のツギクルTリーガーはT.T彩たまに入団した「生え抜き」現役高校生Tリーガー、渡部民人(わたなべ・たみと)選手にご登場いただきます。


渡部選手は2008年5月に東京都で誕生しました。4歳の時に祖母の影響で卓球を始めたそうですが、当初は遊びの延長で、週に1回程度の練習しかしていなかったそうです。そんな、たまにしかしない練習を、たまたま見かけた宮崎義仁氏(ロンドン五輪男子卓球日本代表監督、現日本卓球協会専務理事)に「もっと練習したら強くなるよ」と言われてから、渡部選手の本格的な競技人生がスタートします。

ソウル五輪金メダリストの偉関晴光氏が主宰する偉関卓球ランドに入部して、しっかりと練習を積んだ渡部選手は、6歳の時に東京卓球選手権大会ホープスの部で優勝すると、全日本卓球選手権大会バンビの部で準優勝。2018年には、全日本卓球選手権大会カブの部で優勝を果たし、一気に世代のトップ選手の座へと躍り出ました。宮崎氏の慧眼、偉関氏の育成手腕、そして渡部選手本人の努力が相まって次世代のホープが誕生したのです。


翌2019年にはT.T彩たま所属契約を結びましたが、これは育成を目的としたもので、Tリーガーとして試合に出ることはありませんでした。また、この時期はやや伸び悩んだ時期でもあり、主要大会での実績を残せないまま小学校を卒業します。その後は、全国から俊英が集まる神奈川の星槎中学に進学。同時にJOCのエリートアカデミーにも入校し、二つの拠点でハイレベルな修練を積む日々に突入します。しかし、すぐには伸び悩みの状態から脱することができず、中学1年時は目立った成績をあげることができませんでした。

修練が実を結び始めたのは、中学2年時から。全国中学校卓球大会シングルスで準優勝すると、全日本卓球選手権大会カデットの部14歳以下では3位に入賞しました。中学3年時には全中シングルス優勝、WTTユースシングルス5大会で優勝とまさに無敵といって良い存在となりました。高校はそのまま持ち上がりで星槎高校へ。ステージが変わったことで少し戸惑いがあったとみられ、各種大会で一定の成績は収めたものの、優勝はWTTユースコンテンダー江陵混合ダブルスのみでした。高校2年生となった本年は、「高校」や「U-17」というステージにも馴染んできたようでWTTユースコンテンダーヘルシンボリU-17で早くも優勝を果たしています。

そして、新たなステージとなるTリーグへも挑戦することとなりました。これまでの経歴からすると、新しいステージに馴染むまでには若干の時間を要するという見立てからか、デビュー戦はベテラン木造勇人選手とペアを組んでのダブルス戦でしたが、ゲームカウント2-0で勝利し幸先良いスタートを切りました。


渡部選手の戦型は右シェークドライブ型で、フォア、バック双方から強打を連続して放てることが強みです。また「将来的には格闘技をやってみたい」と語っているほどの武闘派でもあり、強気の攻めも特徴の一つです。小学校時代からその将来性を高く評価していたT.T彩たまに、満を持して入団した渡部選手の超攻撃的な姿が、数多く見られることを期待して応援していきましょう。


渡部民人(わたなべ・たみと)
2008年5月1日東京都生まれ。星槎中学を経て、現在星槎高校在学中。2023年全国中学校卓球大会シングルス優勝。2025年WTTユースコンテンダーヘルシンボリU-17シングルス優勝。戦型は右シェークドライブ型で、両ハンドから連続して強打を放ち続ける攻撃的なプレーが特徴。


(文・江良与一)

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