【ツギクルTリーガー】"良血"×厳しい環境でチームのホープを目指す 真田晴羽
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ノジマTリーグ2025-26シーズンは、男女ともに「木下」の名前を冠する強豪がトップに立ちました。男子は木下マイスター東京が4連勝で2位T.T彩たまに勝ち点差5、女子は木下アビエル神奈川が2連勝で2位日本ペイントマレッツに勝ち点差6をつけて一歩抜け出しました。ただし、まだまだ安心できる勝ち点差ではありません。上位チームとの競り合いはもとより、下剋上を狙う下位チームとの対戦も落とすわけにはいかない混戦模様は今後も続きます。最後まで目の離せないシーズンとなりそうです。
さて、今回のツギクルTリーガーは、トップおとめピンポンズ名古屋(以下TOP名古屋)の秘蔵っ子、真田晴羽(さなだ・せいは)選手を紹介いたします。
真田選手は2012年7月に愛知県で誕生しました。お父さんの浩二さんは、愛工大時代に全日本卓球選手権大会シングルスで3位に入り、実業団の協和発酵でも長い間中心選手として活躍、日本代表にも選ばれた猛者で、現在は名門愛工大名電中の監督として同校を何度も全国制覇に導いた名将です。指導手腕を買われ、日本代表のコーチも務めています。母の(旧姓西飯)由香さんは、姉の美幸さんとペアを組んだダブルスで、全日本卓球選手権大会3連覇を果たしたこともある名プレーヤー。さらに、母方の祖父である西飯康徳さんは1971年の卓球世界選手権に日本代表として出場した経験を持ち、祖母の幸子さんは1971年の世界卓球選手権大会女子ダブルスで3位入賞歴があるという、これ以上ない“血統”を受け継ぐ次代の星が真田晴羽選手なのです。
そんな真田選手ですが、地元の一友クラブに所属していた小学校時代は、全国大会の常連ではあったものの、上位に食い込むことはできませんでした。親族一同全てが名選手という環境ではあっても、いわゆる「英才教育」を受けたわけではなく、のびのびとプレーすることを優先させていました。中学進学にあたっても、愛知に数多ある「名門校」には進学せず、地元の大森中学にそのまま進学しました。なお、浩二さんが監督を務める愛工大名電中学には、女子専門の卓球部はないため選択肢には入らなかったようです。
その後、中学進学と同時にTOP名古屋のジュニアエリート養成機関であるTOP名古屋アカデミーに入所し、厳しい環境での修練を開始しました。じゅうぶんすぎるほどの素質を持ちながら、今一つ伸び悩んでいた真田選手にとっては最高のゆりかごとなるはずです。そして修練環境の充実に加え、TOP名古屋と契約し、Tリーガーとして出場選手登録もされ、結果がすべてのシビアなプロ卓球の世界にも足を踏み入れました。現時点でシングル、ダブルスともに1試合ずつ出場し、まだ勝ち星はついていないものの、プロ選手としてプレーすることは真田選手の心身の成長に大きく寄与していくことでしょう。
そうした効果の一端は早くも表れており、4月に行われた東京卓球選手権では「大人」の選手たちと堂々渡り合って2位に食い込んでいます。また、U-15のナショナルチームの一員にも選出されました。今夏の全国中学校卓球大会では、シングルスベスト16止まりとやや不本意な成績に終わりましたが、今後の修練環境と伸びしろを考え合わせれば、真田選手が世代トップの座に躍り出る日はそう遠くはないはずです。
真田選手の戦型は右シェークドライブ型で、バックハンドからの強烈なドライブが最大のセールスポイントとなっています。今後の修練で、ラリーの技術を磨くとともに、多くの「決め球」を獲得していくことが飛躍の鍵となります。真田選手が、TOP名古屋で、そして日本代表選手として躍動する姿を期待して応援していきましょう。
真田晴羽(さなだ・せいは)
2012年7月14日愛知県生まれ。現在愛知・大森中学在学中。両親、伯母、母方の祖父母がすべて日本代表クラスの選手という名家に生まれる。2025年全国中学校卓球大会シングルスベスト16。U-15日本代表候補。今シーズンからTOP名古屋に所属し、Tリーグデビュー。戦型は右シェークドライブ型で、バックハンドからの強打が最大の武器。
(文・江良与一)










