【アナタの知らない卓球の世界】パリ五輪まで残り1年! 意外と知らないパリ五輪の選考方法


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【アナタの知らない卓球の世界】パリ五輪まで残り1年! 意外と知らないパリ五輪の選考方法


今年も早いもので7月も後半、パリ五輪の開幕まであと約1年となりました。
そのため多くのアスリートが今、パリ五輪の切符を獲得するためにしのぎを削りあっています。

もちろん卓球もあの夢舞台に出場するために、今まさに激戦が行われています。

至高の戦いも、五輪の選考方法を知らなければ、存分に楽しむことができません。
より卓球の魅力に触れるために、今回は「パリ五輪の選考方法」について皆様にご紹介します。

パリ五輪の出場選手の数は?

パリ五輪では、合計172人(男女各86人)の選手が出場します。
その内訳として164枠(男女各82)が五輪予選を通じて割り当てられています。

全体の数字を見れば参加選手の数は多く見えます。
ただ卓球は参加国も多いため、各国あわせて最大6つ(男女各3選手)の出場選手の枠しか獲得することが出来ません。

しかも男女シングル、ダブルスなどの「個人戦」に関しては、団体戦(出場枠が3人)より少なく、2選手しか出場できないのです。

パリ五輪の選考方法

今回のパリ五輪は、ポイントシステムを定めて、その獲得ポイントを基準に代表を選考する形としています。

2022年の全日本選手権終了の翌日から、24年の同大会終了日までの約2年間の間、強化本部が指定する大会(「世界選手権」「Tリーグ」「全日本選手権」など)での成績を基にポイントを付与し、最も多くポイントを稼いだ上位2名が出場権を獲得します。

また大会結果以外にもボーナスポイントとして、「世界ランクで上位にいる中国のトップ3選手に勝利する」など、対戦相手のランクによってもポイント付与されます。

現在の選考状況

現在のパリ五輪の選考状況は、大波乱の展開となっています。

この3年間で大きく戦力分布は変わり、予想されていた選手がポイントを稼げておらず、新世代の台頭が目立ってきているのです。
実際にパリ五輪出場圏内の選手で、前回大会出場者は男女合わせても張本智和選手しかいません。

この要因には、これまで大黒柱として活躍した石川佳純選手や水谷隼選手の引退も影響していると思います。

ただそれ以上に前回大会で涙をのんだ20代前半の若手選手の躍進が大きく、女子では早田ひな選手や平野美宇選手、男子でも戸上隼輔選手などがポイントを稼ぎ、パリ五輪出場枠を上位で争っています。

ただまだ分かりません。

前回大会に参加された伊藤美誠選手など、まだまだ多くの選手が虎視眈々と出場権を狙っています。
あと1年、これからどういった変化がみられるのか、彼らの熱戦に期待して見守っていきましょう!


終わりに

今まさに卓球界は最高の盛り上がりを見せています。
これはJTTAが各国と違う独自の選考方法を施行し、全体的に試合数を増やすこが出来たからだと感じています。

ただその分選手にしわ寄せが行き、選手のコンディショニングがより難しくなってきています。
実際に怪我のため欠場してしまい、選考ポイントを稼げずにいる選手もみられます。

この問題はプロスポーツ化を果たしたからこそ出てきた課題であり、選手のためにも改善していかなくてはならないテーマでしょう。

ただ今は、選手のためにも卓球を楽しみながら応援することが重要な時です。
課題は念頭に置きつつ、皆様も繰り広げられる熱戦を目一杯楽しんで、応援してみてください!


(文・富永陽介)

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