世界ランキング4位（2023年5月現在）の若き日本のエースである張本智和。その強さの理由とは？今回はそんな張本選手の特徴を紹介します。

張本選手は2003年6月27日生まれの19歳で、出身は宮城県仙台市です。両親は仙台で卓球のジュニアクラブを運営しており、妹の張本美和も同じく卓球選手として活躍しています。

数多くの大会で結果を残しており、2018年の全日本卓球選手権ではシングルスで史上最年少優勝、東京オリンピック男子団体では銅メダルと、国内外問わず活躍し続けている選手です。

また、張本選手といえば、点を取ったときの「チョレイ！」の掛け声でも有名ですよね。

張本選手は大会の成績だけでなく、掛け声だけでも話題になるほど日本の卓球界で動向が最も注目されています。

2022-2023年のTリーグでは琉球アスティーダに所属し、シングルス13勝2敗、ダブルス6勝2敗、ビクトリーマッチ1勝2敗と26試合中20勝をあげる好成績を残し、チームの優勝に貢献しました。

そんな張本選手の特徴として、チキータ（台上のボールをバック面で横向きの回転をかける打球方法）やフリック（台上でネット際などの短いボールを弾くように打つ打球方法）などの卓球台の上でボールを返球する技術がよく挙げられます。

その他にも、フォア・バック両面での強打と言った攻撃面の評価を聞いたこともある人は多いのではないのでしょうか。

しかし、張本選手のすごさは攻撃面だけではありません。実は、守りの技術も一級品なのです。

卓球には、守備面での技術として、ブロックと呼ばれる相手の強打に対して、タイミングや角度を合わせてラケットを当て、跳ね返すように返球する打球方法があります。

張本選手は、このブロックの技術も優れており、相手に強いボールを連続で打たれても粘り強く返球し続けられる鉄壁さがあります。また、ブロックの合間にプッシュ（ボールを押し出すように強打する打球方法）を入れることで、相手のタイミングをずらしたり、そのまま点を取りに行ったりする戦術が特徴的です。

このように、攻撃面だけではなく、守備面でも優れています。さらに、台上の技術やサービスも評価も高いです。

つまり、張本選手は攻守が揃ったオールラウンダーな選手なのです。

もし、この記事を読んだ後に張本選手の試合を見る機会があれば、ぜひ、守備面に注目してみていただきたいです。そうすることで、張本選手の新たな魅力を発見できると思います。

さらに、守備も卓球の試合を盛り上げる技術のひとつだと気づくことでしょう。

張本智和（はりもと ともかず）
琉球アスティーダ所属
宮城県出身　2003年6月27日生まれ
身長176cm　右シェークドライブ型

(文：山田一希)