卓球歴13年のスポニティライターが今シーズンのプレーオフの試合結果を予想します。是非予想スタジアムの参考にしてください。



【3月22日（金）】

琉球アスティーダ　3-1　岡山リベッツ
今季、なかなかエースペアを確立することができず、1点のビハインドを背負ってから試合が始まることが多かった琉球アスティーダですが、静岡ジェードのエースペアの森薗政崇・龍崎東寅ペアに勝つなど、調子の良いジョシンコウ・シュウユウペアが、そのジレンマを打ち破りつつあり、ペア歴も実績もうわての丹羽孝希・ヤンアンペアにも勝利するでしょう。

琉球アスティーダのもう一つの懸念点は、つい先日の岡山リベッツ戦で、エースの張本智和選手が相手エースのハオシュアイ選手に敗れてしまったことですが、勝負の大一番では張本選手がエースの役目を果たすと信じ、このセミファイナルでも逃げずに2番に置いてくるでしょう。
一方、岡山リベッツはエースのハオシュアイ選手を3番に置いて、むやみにエース対決とはせずに他で3点を取りにくるのではないかと予想します。2番の張本選手には、吉山僚一選手かヤンアン選手が落としてしまいますが、3番でハオシュアイ選手がジョシンコウ選手に勝利する流れを見込みます。

琉球アスティーダの4番を任されるのは吉村真晴選手でしょう。昨シーズンのプレーオフのファイナルでも4番で1-2の劣勢の中、当時世界ランク5位のカルデラノ選手を退けましたが、そのような持ち前の勝負強さを今回も発揮し、吉山僚一選手かヤンアン選手との対決に勝利。しっかり勝負を決めてくるとみます。


【3月23日（土）】

日本生命レッドエルフ　3-0　日本ペイントマレッツ
日本生命レッドエルフにとって、日本ペイントマレッツの最大の脅威は、やはりカットマンでしょう。
日本生命レッドエルフは、カットマンに慣れていない中国人選手を、Tリーグ女子チームでは最多の3人抱えており、かつどの選手も主力として起用されていますので、一歩オーダーを間違えれば、日本生命レッドエルフが敗北する可能性も十分に考えられます。
対する日本ペイントマレッツは、前回ソンメイヨウ・ソンイジェンペアにカットマンペアの佐藤瞳・橋本帆乃香ペアを当てにいきましたが、日本生命レッドエルフは笹尾明日香・早田ひなペアを出場させ、上手くかわされてしまいました。
このように、日本生命レッドエルフは今回の日本ペイントマレッツ戦においては、下手に中国人選手を起用せずに、上記の笹尾明日香・早田ひなペアに始まり、早田ひな、伊藤美誠と、日本人選手を並べて、中国人選手がカットマンと当たらないよう対策を講じながら、早々に決着をつけようとしてくるのではないかと予想します。

一方、真っ向勝負では不利な戦いを強いられる日本ペイントマレッツにとっては、やはりカットマンに一縷の望みをかけたいはずですので、1番にソンメイヨウ・ソンイジェンペアがくることを想定して佐藤瞳・橋本帆乃香ペアを起用し、3番にはハンシキ選手がくることを想定し、佐藤瞳選手を当てにいくでしょう。

しかし、日本生命レッドエルフが、オーダー戦という、対戦が開始する前の読み合いに勝利し、この試合をモノにするでしょう。


(文・干場卓哉)


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