【アナタの知らない卓球の世界】意外と難しい!?卓球ダブルスのルールを紹介!
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先日行われたWTTコンテンダーチュニス(6月20日〜25日)で木原美悠選手、張本美和選手ペアがダブルス準優勝という結果を出されました。
これで木原美悠選手はダブルスで世界卓球、WTTと2大会連続でメダルを獲得されています。
近年日本はダブルスで多くの結果をだしているため、興味を持つ方が徐々に増えてきています。
しかし卓球は他の個人競技と比べて、シングルスとダブルスでルールが大きく異なります。
そのためダブルスを初めて見る方の中にはわかりづらいと感じている方もいらっしゃると思います。
そこで今回は卓球のダブルスの特徴、またルールについてご紹介します。
ローテンションでは交互に打つ!
通常ダブルスでは、お互いがお互いをカバーしあうことが一番の魅力と考えられています。
しかし卓球は他のスポーツと違い、狭いコートで試合を行う特徴上、お互いをカバーしあうことが物理的に難しいのです。
そのため卓球の場合、2人の選手が1球交代で、交互にボールを打ちます。
それはどこにボールが来ても変わりません。
そのためシングルスと比べて、むしろペアの選手が邪魔になるシーンが増えてきてしまうのです。
卓球のダブルスは他のスポーツと違い、お互いを助け合うと考えるよりも、お互いにどれだけ邪魔しあわないにするかを重点的に考えるようになってしまいがちです。
サーブはコート反面、しかもフォア側に!
シングルスの場合、サーブはどこに打っても問題がありません。
そのためロングサーブ、ショートサーブともに組み立てのバリエーションを持たすことが出来ます。
ただダブルスの場合、コートの右半面にバウンドさせて、相手コートの左半面(サーバー側から見て)にしかサーブを出すことが出来ず、そのコートから外れてしまうとサーブミスとなってしまいます。
そのためサーバーはサーブのバリエーションが減り、レシーバーもフォア側に必ず来るため、シングルスほどサーバーが優位を保つことが出来ないのです。
サーバーとレシーバーはゲームごとに変わる!?
ダブルスはシングルと同じように2本交代でサーブを交代していき、サーバーとレシーバーは2本とも同じ選手が対応します。
そのため1ゲーム終わるまでは、サーブをする人とレシーブを受ける人の組み合わせは固定されています。
しかしチェンジコートをした際に、この順番が変わります。
サーブ権を持っているペアはどちらが最初にサーブをするかを決定できます。
ただレシーバー側は、ひとつ前のゲームでサーブを受けていた選手ではなく、自動的にもう1人の選手に変更しなければいけません。
つまり前のゲームとはサーブ・レシーブの組み合わせが変わるということです。
しかも最終セット、5点になった際のチェンジコートの場合にも、レシーブ側の組み合わせを変更します。
このようにシングルスと比べて、複雑な対応が必要になるのがダブルスなのです。
まとめ
ここまでシングルスと異なったダブルスのルールをご紹介してきました
お読みいただいた通り、ダブルスはシングルスと異なり、複雑で難しいと思われた方もいると思います。
ただ複雑だからこそダブルスの面白さ、魅力があるのです。
実際にTリーグでプロのダブルスの試合を見れば、シングルスよりアスレチックで驚かれると思います。
制限があるからこそ、より面白いと感じられるはずです。
皆さんも、ぜひダブルスの試合を、見て、やってみて、その魅力の一旦を感じてみてください。
(文・富永陽介)