【Tリーガーの強みはココ!】中学生で世界ランキング16位!?張本美和はなぜ強いのか
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2023年6月に開催されたWTTコンテンダー チュニス大会にて、女子シングルで優勝し、中学生ながら世界ランキング16位になった張本美和。今回はそんな張本選手の強みや試合のポイントを紹介します。
【経歴】
張本選手は2008年6月16日生まれの15歳で、出身は宮城県仙台市です。
両親ともに卓球選手で、兄は東京2020オリンピックの卓球男子団体で銅メダルを獲得した張本智和です。
2歳から卓球を始めると、小学1年生のときに出場した2015年の全日本卓球選手権バンビの部(小学2年生以下)では、見事優勝を果たしています。
2020年のジュニアサーキット・チェコオープンでは、ジュニア女子シングルス(18歳未満)、カデット女子シングルス(16歳未満)、カデット女子ダブルスで3冠を達成するなど、小さいころから数々の大会で活躍してきました。
また、2022年8月に開催されたWTTコンテンダー チュニス大会では、女子シングルで準優勝を飾るなど、張本選手はシニアの大会でも結果を残しています。
【2022-2023年のTリーグの戦績】
2022-2023年のTリーグでは木下アビエル神奈川に所属し、シングルス8勝2敗、ダブルス8勝1敗と、出場した19試合中16勝もする好成績を残し、チームのTリーグ優勝に貢献しました。
【張本美和の強みと注目ポイント】
中学生にして世界ランキング16位と世界でもトップレベルの実力を誇る張本選手ですが、その強みはフォアとバックの両方から放たれるドライブやツッツキです。
ドライブは、ラケットでボールの側面を上方向に擦ることで前に進むような縦方向の回転をかける打法です。
張本選手は身長が165cmと長身で、その体格を活かして年上の選手に負けない威力のドライブを放ちます。
特にバックハンドでのドライブは威力が高く、同じくバックハンドドライブに定評がある兄の張本智和と比較しても、その威力や精度が高いといわれることもあります。
また、張本選手はボールのスピードは落ちるものの、ボールの回転量を重視したドライブも駆使することで、相手のタイミングをずらしたり、自分が攻撃しやすいようにしたりする威力だけでなくテクニカルなプレーもする選手です。
ドライブ以外にもツッツキと呼ばれる、ラケットで台上のボールの下側をこすることでバックスピンをかけながら返球する打法も強力です。
ツッツキは、卓球では基本的な打球法で多くの選手が使いますが、張本選手のツッツキは強力で、張本選手のツッツキに対して相手選手が返球できないこともあります。
張本選手の試合を見る際は、強力なドライブとツッツキに注目すると、より張本選手の魅力を感じながら試合観戦を楽しめることでしょう。
張本美和(はりもと みわ)
木下アビエル神奈川所属
宮城県出身 2008年6月16日生まれ
身長165cm 右シェークドライブ型
(文:山田一希)