【Tリーガーの強みはココ!】切れ味抜群のカットは攻撃になる!守るだけじゃない佐藤瞳のカットを見よ!
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2019年のITTFワールドツアーグランドファイナルでは、女子シングルでリオ五輪金メダリストの丁寧に見事勝利した佐藤瞳。
日本を代表するカットマンとして活躍し続けている佐藤選手の強みや注目ポイントを解説します。
【経歴】
佐藤選手は1997年12月23日生まれの25歳で、出身は北海道函館市です。
小学2年生で卓球を始め、小学6年生のときに出場した全日本卓球選手権ホープスの部(小学6年生以下)では準優勝を果たしました。
中学生時代も全日本選手権カデットの部(中学2年生以下)で3位、全国中学校卓球大会では優勝するなどの活躍をしています。
高校3年生で参加した2015年の全日本卓球選手権では、女子シングルで8位と好成績を残しました。
同じカットマンの橋本帆乃香選手とペアを組んだダブルスでは、複数の国際大会で入賞を果たしており、2019年に開催された世界卓球選手権ハンガリー大会では、女子ダブルスで銅メダルを獲得しています。
また、佐藤選手は数々の成績やカットマンとしての技術の高さから「日本最強のカットマン」と言われています。
【2022-2023年のTリーグの成績】
2022-2023年のTリーグでは日本ペイントマレッツに所属し、シングルス2勝4敗、ダブル4勝4敗でした。
【佐藤瞳の強みと注目ポイント】
佐藤選手の強みは、守備範囲が広くミスの少ないカットやフォアとバックで異なる性質のラバーを貼り、それらを使い分けることで球質の異なる返球をするプレイングです。
カットとは、ボールの下側を擦ることで強力なバックスピンをかけて返球する技術のことです。
佐藤選手のカットはとにかく正確で、ミスが少なく、さらに強力な回転がかかっているため、相手選手は返球の際に佐藤選手のかけた回転に負けないくらいの回転をかけなければなりません。
その結果、相手選手の体力や精神力を奪いながらミスを誘うことができます。
佐藤選手の技術の高さによって相手選手とのラリーが途切れないこともあり、ITTFチャレンジプラス・オマーンオープン2020の女子シングルス決勝では、加藤美優選手相手に試合時間1時間38分という、卓球史上最も長い試合を記録しました。
佐藤選手は、フォア面に裏ソフト(表面が平らなラバー)、バック面に表ソフト(表面に凹凸があり、ボールの回転を吸収しやすいラバー)を使用しているため、フォア面とバック面を使い分けることで、球質の異なるボールで返球します。
球質の異なるボールがくると、打ち方が変わるため、相手選手はミスしやすくなります。
佐藤選手の試合を見るときは、プレー中にラケットの表裏を反転しているところがあるため、そこに注目すると試合をさらに楽しめることでしょう。
佐藤瞳(さとう ひとみ)
日本ペイントマレッツ所属
北海道出身 1997年12月23日生まれ
身長163cm 右シェークカット型
(文:山田一希)