【経歴】
安藤選手は1997年2月12日生まれの26歳で、愛知県名古屋市出身です。

母親と兄の影響で幼稚園の頃から卓球を始めました。

安藤選手は、点を取ったときの「サァー」の掛け声でも有名な福原愛に憧れており、福原愛の出身校で、当時卓球の強豪であった青森山田中学・高校へ進学。

高校2年生で出場したインターハイでは、女子団体で準優勝しました。

しかし、当時の青森山田高校卓球部では、部の方針変更の影響もあり、先輩の引退後は女子部員が安藤選手1人になってしまいましたが、熊本の強豪である慶誠高校へ転校。

高校3年生のインターハイでは、女子シングルスで自己最高のベスト8まで進みました。

高校卒業後、専修大学に進学すると、2017年と2018年の全日本大学総合卓球選手権大会では、両年ともに女子シングルスと女子ダブルスの2種目で優勝し、2年連続の2冠を達成しています。

2021年に開催されたアジア選手権大会では、女子団体の優勝に貢献し、女子シングルスと長崎美柚とペアを組んだ女子ダブルスの両種目で銅メダルを獲得しています。

このように、安藤選手は国内外問わず活躍している卓球選手の一人です。

【2022-2023年のTリーグの成績】
安藤選手は、2022-2023年のTリーグではトップおとめピンポンズ名古屋に所属し、シングルス14勝9敗と、チームのレギュラーシーズン2位通過に貢献しました。

【安藤みなみの強みと注目ポイント】
安藤選手の強みは、強力なスマッシュとバック面に貼られた表ソフトラバー（表面に凹凸があるラバー）による変化のついたボールを組み合わせたプレースタイルです。

スマッシュはボールを叩くように強打する打球法です。

しかし、現代卓球の強打といえば前に進むような縦回転をかけながら放つ「ドライブ」が主流で、卓球をまったく知らない人が見ると、ドライブをスマッシュと勘違いしてしまうほど、ドライブは強打としてよく使われます。

安藤選手の試合を見てみると、ドライブよりもスマッシュで強打する場面が多いです。

これが安藤選手の強みで、ドライブはボールに回転をかける関係で、その球筋は弧を描きますが、スマッシュはボールを叩くように打つため、球筋が直線状になります。

その結果、ボールが速くなり、相手を打ち抜くことができます。

また、安藤選手はバック面に貼られた表ソフトラバーを駆使して、変化のついたボールで、相手からスマッシュを打ちやすいボールが返球されるようにしてスマッシュを打つため、相手選手は戦いづらさを感じるでしょう。

安藤選手の試合を見るときは、バック面でのボールコントロールと、他の選手とは違う強打の打ち方に注目すると試合を楽しむことができます。

安藤みなみ（あんどう　みなみ）
トップおとめピンポンズ名古屋所属
愛知県出身　1997年2月12日生まれ
身長149cm　右シェーク異質攻撃型

（文：山田一希）