幼少の頃から国内外問わず様々な大会で結果を残し続けてきた長﨑美柚。今回は、そんな長﨑選手の強みや注目ポイントについて解説します。

【経歴】
長﨑選手は2002年6月15日生まれの21歳で、出身は神奈川県海老名市です。

祖父が神奈川大学卓球部の監督で、その影響から5歳の時に卓球クラブに入会しました。

2010年の全日本卓球選手権大会バンビの部（小学2年生以下）で優勝すると、2012年には同大会カブの部（小学4年生以下）で優勝、2014年に同大会ホープスの部（小学6年生以下）で優勝を果たし、3冠を達成しました。

女子ホープス・カブ・バンビの三冠を達成したのは、「サァ！」の掛け声で有名な福原愛さん以来の快挙で、長﨑選手が幼少時代から活躍していることが分かります。

2019年の世界ジュニア卓球選手権大会では、女子シングルスと女子ダブルスの両方で優勝を果たし、2冠を達成しました。

2022年の第1回パリ五輪代表国内選考会では、東京五輪混合ダブルスで金メダルを獲得した伊藤美誠選手に準々決勝で勝利し、決勝で早田ひな選手に敗れてしまったものの、準優勝を果たしています。

さらに、翌2023年に開催された世界卓球選手権南アフリカ大会では、木原美悠選手とペアを組んで出場した女子ダブルスで銅メダルを獲得しています。

このように、長﨑選手は国内外問わず活躍し続けている選手です。

【2022-2023年のTリーグの成績】
長﨑選手は、2022-2023年のTリーグでは木下アビエル神奈川に所属し、シングルス5勝5敗、ダブルス5勝3敗で。チームのレギュラーシーズン1位、ファイナル優勝に貢献しました。

【長﨑美柚の強みと注目ポイント】
長﨑選手の強みは、身長が164cmと恵まれた体格と、長い手足、サウスポーなどを活かしながらのフォアバック両ハンドでの攻撃です。

女子選手の中でも高い威力を誇るドライブは、相手選手を打ち抜くほどの回転量とパワーがあります。

練習相手になった男子選手が「男子よりも威力がある」と語るほどの威力だったそうです。

また、長﨑選手はチキータの技術もトップレベルで、威力がとても高いことで有名です。

チキータは、台上のボールに対して横方向の回転をかけながら返球する技術でチキータバナナという、その名前の由来がバナナからきているほど曲がるボールを放ちます。

このチキータという技術は、近年使用する選手が多いですが、その中でも長﨑選手のチキータの威力は高いです。

長﨑選手の試合を見るときはこのチキータに注目してみてください。

長﨑美柚（ながさき　みゆう）
木下アビエル神奈川所属
神奈川県出身　2002年6月15日生まれ
身長164cm　左シェークドライブ型


（文：山田一希）