【アナタの知らない卓球の世界】卓球に必殺技はある? 局面を変える強力な卓球の技を紹介
スポニティ
0
1
946
卓球は、素早い反射神経、正確なショット、そして戦略的なプレイが求められるスポーツの一つです。
プレー中には、卓越した技術を持つ選手たちによって、見事なショットと驚異的なラリーが生み出されます。
しかも近年ではスポーツ文化の進化により、必殺技のような名前がついた強力な技も出てきています。
魅力あふれる卓球をより深く楽しむために、今回は卓球の必殺技をまとめて紹介します。
近年大流行!バックハンド技術チキータ
まず最初に紹介するのは、現代卓球の象徴とも言える「チキータ」です。
チキータは台上で行う、ボールに横回転を加えたバックハンドフリックのような技術を指します。
チキータはチェコの選手が1990年代に使用し始め、その後2010年代の初めに中国選手が多用していったことで、世界中に広がったと言われています。
特に張本智和選手のチキータは打ち返すことが難しく、対戦相手を震え上がらせています。
またあまりにも流行したため、最近ではバックハンドでボールの内側を捉え、チキータとは逆の回転をかけて返球する「逆チキータ」という技まで編み出されています。
卓球の醍醐味!パワードライブ
ドライブとは、上回転を卓球ボールにかけて放つ卓球技術のひとつで、主に、相手の放った低いボールに対して使用されます。
中でも、ドライブの回転にスマッシュの速さを加え、特に強力に放つものをパワードライブと呼びます。
弱い下回転や浮いたボール、また不安定な回転のボールに対して使用し、強打を打つことで相手にリターンさせないようにもっていきます。
このパワードライブは多くの選手が使用していますが、早田ひな選手のパワードライブは秀逸で、そのパワードライブで多くのポイントを稼いでいます。
ただこの技には振り抜く動きが大きくなり、次のボールに備えるのが遅れがちになるという弱点があります。
パワードライブをするときには、一球で決める覚悟と、素早くリターンにいける体勢を整えることが必要となります。
相手を幻惑させる!カットブロック
卓球では相手の強打を受け流すためにブロックという技術があります。
通常のブロックはラケットをボールに厚く当てるようにして相手の強打を抑えます。
ただ強打を返球するため、どうしても変化を出すことが難しく、ブロックではどうしても攻撃に移行することが困難になってしまいます。
そうした際、ボールに下回転を加えて返球する「カットブロック」を駆使することで、局面を劇的に変化させる場合があります。
カットブロックは相手の強打を利用することでボールにより効果的な回転を与え、相手を幻惑させることから、守備で必要とされる最強の必殺技の一つとされています。
実際にこの技を得意とする丹羽孝希選手は、この技によって多くの選手を翻弄し、試合を優位に進めています。
ただその反面、繊細なボールタッチが求められるため、非常に難度が高くミスも生じやすいハイリターンな技術とも言えます。
最後に
ここまで卓球の技の数々をご紹介いたしました。
もちろんこれだけにとどまらず、卓球にはまだまだいろいろな技術があります。
Tリーグの試合観戦を通じ、ぜひ皆さんも卓球の技の数々を体感してみてください!
(文・富永陽介)