【ツギクルTリーガー】地元出身の生え抜き選手として金沢ポート躍進のキーマンに 三浦裕大


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【ツギクルTリーガー】地元出身の生え抜き選手として金沢ポート躍進のキーマンに 三浦裕大


今シーズンより、地域密着の理念を掲げ、石川県からTリーグに参戦した金沢ポート(以下金沢P)。10月11日時点で6試合戦って2勝4敗、6チーム中5位と「Tリーグの洗礼」を受けている真っ最中です。そんな金沢Pに開幕直前の8月2日に入団が決まったのが今回紹介する三浦裕大(みうら・ゆうだい)選手です。

三浦選手は2003年9月に石川県で誕生。日本のエース張本智和選手とは同学年にあたります。遊学館高校を卒業するまでの18年間、石川県で過ごし、卓球に打ち込んできました。遊学館高校時代は2年時に石川県卓球選手権一般男子の部シングルスで優勝するなど県内では無敵の強さを誇り、同校が全国高校選抜学校対抗で3位に躍進した原動力となりました。その活躍が認められて、大学は、優れたアスリートを多数輩出している筑波大学に進学し、現在も在学中です。2022年の全日本学生卓球選手権大会男子シングルスでベスト16に進出し、大学というステージでも頭角を現し始めたところで、金沢Pから入団の誘いを受け、Tリーグ参戦を決意しました。

地元出身の主力選手を育成し、チームの柱に育てたいという意向を持っていた金沢Pが、三浦選手の持つ高い潜在能力に惚れ込んだがゆえの勧誘・入団でした。しかし、三浦選手自身は金沢Pからの入団オファーに際してはかなり驚き、入団を決断するまでにはかなり思い悩んだようです。「自分自身にはまだTリーグで戦うだけの実力はない」ということを自覚していたからでした。しかし、最終的には、生まれてから18年間を過ごした石川県の方々に「Tリーグ優勝」という形で恩返しをしたいという強い気持ちを持つに至り、Tリーグに飛び込むことを決めたそうです。そして、入団したからには、優勝という目標に向けて精一杯努力すると誓い、日々の練習に取り組んでいます。

ただし、Tリーグの壁が分厚いことは事実で、チーム内では、まだまだ「Tリーグビギナー」とでもいうべきポジションであり、10月11日時点での出場はダブルス一試合のみで、敗戦に終わっています。自身も認めている通り「実力不足」であることは否めません。

戦型は左シェークドライブ型で、フォアハンドから繰り出される強烈なドライブの威力が国内でも屈指のものであることは衆目の一致するところ。また左利きであることから、右利きの有力選手のダブルスパートナーとしての役割も期待できます。伸びしろが大きな選手であることは間違いないでしょう。

今はとにかく修練に修練を重ねて、実力をつけ、実績を積み上げていくしかありません。得意なフォアからのドライブを磨くことはもとより、そこに結びつけるためのつなぎのショットやサーブなど質を上げていくべきプレーは多々あります。幸いなことに、金沢Pには歴戦の強者、松平健太選手や田中佑汰選手が在籍しており、彼らの姿から学ぶことは多いはずです。何より、地元石川県の方々から寄せられる期待が三浦選手の成長を大きく促すのではないでしょうか。三浦選手が同学年の張本選手を脅かすような存在に成長できれば、金沢Pの順位も自ずから上昇していくことでしょう。


三浦裕大(みうら・ゆうだい)
2003年9月15日石川県生まれ。高校卒業まで18年間石川県で卓球に打ち込む。遊学館高校卒業後、筑波大学に進学し現在在学中。2023-24シーズンより金沢Pに入団。戦型は左シェークドライブ型で、フォアからの強烈なドライブが持ち味。


(文・江良与一)

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