【アナタの知らない卓球の世界】卓球の歴史を徹底解説!卓球はこんな所から始まった!


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【アナタの知らない卓球の世界】卓球の歴史を徹底解説!卓球はこんな所から始まった!

先日、WTTコンテンダーマスカット大会で、早田ひな選手が京都所属のアドリアディアス選手をたった28分で圧倒し、優勝しました。

このような活躍は、早田ひな選手だけでなく、同じく女性選手である伊藤美誠選手や木原美悠選手、そして男性選手として張本智和選手や戸上隼輔選手など、多くの選手にみられています。卓球はこれらの選手の健闘によって、今現在メジャーなスポーツとなってきているのです。

こうして卓球はますます注目を集めてきていますが、その歴史についてはあまりよく知らないという人も多いことと思います。そこで、今回は卓球の歴史について紹介します。


卓球の起源
卓球は英名である「テーブルテニス」の呼称通り、テニスから派生したスポーツと言われています。

ただ卓球の発祥の地は断言できる確証がなく、フランス、イギリス、インド、エジプトの4つの説があると言われています。
近年では、19世紀頃の上流貴族が、テニスをすることができない雨天時に食堂のテーブルをコートに見立ててテニスの真似ごとをしたことから始まったとされる、イギリス説が有力と考えられています。

その後、セルロイド製のおもちゃボールが使われるようになり、セルロイドのボールを皮張りのラケットで打つと「ピン」、相手の台に落ちると「ポン」と音がするところからその音をなぞらえて「ピンポン」と名付けられ、このピンポンゲームがイギリス国内で大流行します。この大流行の影響により、卓球が正式な競技になっていったと言われています。

1921年にはイングランドで卓球協会が誕生し、1926年に国際卓球連盟が発足、同年ロンドンで初の世界選手権開催、そして1988年ソウル大会からオリンピック正式種目になるなど、卓球は世界に広がりを見せていきます。



日本への伝来
卓球が日本に伝わったのは、1902年に東京高等師範学校の教授である坪井玄道(かねみち)によって、イギリス留学から日本へ帰国する際に、ルールブックとラケット、ボールを10セット持ち帰ったのがきっかけだとされています。その後、坪井玄道の教え子が東京の大学や横浜の高校を中心に全国に卓球を広めていきました。

老若男女問わず楽しめる卓球はすぐに全国に広まり、1923年には初の全国大会が開催され、1952年の第19回世界選手権大会では、初めて日本選手が国際舞台に登場し、男子シングルス、男子ダブルス、女子団体、女子ダブルスの計4種目で優勝する、鮮烈な国際デビューを遂げるのです。


最後に
これまで、卓球の歴史について触れてきました。
ただ、まだまだ断定できない内容も多く含まれているのが事実。解釈によって大きな隔たりが出てきたりする場面もしばしば見られ、卓球の歴史を記載している記事の中でも解釈の主旨が異なるなどの理由から議論を呼んだりすることもあります。
しかしいずれにせよ、今も昔も卓球は楽しめるスポーツということは変わらない事実です。過去に思いを馳せながらも、未来に向かって着実に歩みを進め、新たな歴史を作っていく。

卓球の醍醐味、そして今の事象に心を動かしながら、次代の子どもたちに卓球の楽しさを伝え続けていきたいと願うのは、きっと筆者だけではないでしょう。

(文・富永陽介)

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