【Tリーガーの強みはココ!】高校生カットマンTリーガー小塩遥菜!日本を背負う粘り強いプレーに注目
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2023年6月には、高校生ながら世界ランキング41位にランクインした小塩遥菜。
今回は、日本の若きカットマンである小塩選手の強みや注目ポイントを解説します。
【経歴】
小塩選手は2005年8月3日生まれの18歳で、出身は岐阜県岐阜市です。
妹の小塩悠菜選手も卓球選手であり、同じくトップおとめピンポンズ名古屋に所属しています。
小塩選手は、小学6年生で出場した2017年の全日本卓球選手権大会カデットの部13歳以下女子シングルスにて準優勝、翌年の2018年には、同大会で優勝を果たしました。
そして、2019年に開催された世界ジュニア卓球選手権では、銀メダルを獲得。
2020年の全日本卓球選手権大会一般の部女子シングルでは、当時15歳ながらベスト8に輝いています。
2021年に開催された世界ユース卓球選手権では、19歳以下の女子シングルス、女子ダブルス、女子団体の3つでそれぞれ銅メダルを獲得しました。
小塩選手は、その他にも2022年のWTTフィーダーウェストチェスター女子シングルス優勝、2023年のWTTコンテンダーザグレブ女子シングルスベスト8など、高校生ながら国内外問わず活躍している選手です。
【2022-2023年のTリーグの成績】
小塩選手は、2022-2023年のTリーグではトップおとめピンポンズ名古屋に所属し、シングルス5勝2敗と勝ち越しています。
【小塩遥菜の強みと注目ポイント】
小塩選手の強みは粘り強いプレーとフォアとバックに貼られた性質の違うラバーの使い分けです。
小塩選手のプレースタイルは、カットマンと呼ばれるもので、相手選手の打ったボールに対して強力なバックスピンをかけて返球する「カット」という打ち方をしながら相手選手のミスを誘う戦い方をします。
小塩選手のカットは、とても強力な回転がかかっており、さらに、相手選手の強打を何回も返せるほどに粘り強いです。
また、小塩選手はラケットのフォア面に表面が平らな裏ソフトラバー、バック面に表面に細い粒が並んでいる粒高ラバーを使用しています。
裏ソフトラバーでのカットは強力なバックスピンがかかるのに対して、粒高ラバーのカットでは裏ソフトラバーでのカットよりも回転量が劣ります。
そのため、この性質の違うラバーを使い分けられると、相手選手は回転量の違うボールを打たなければならないため、ミスをしやすくなるのです。
小塩選手は、このラバーの使い分けが上手で、プレー中にタイミングを判断して切り替えをおこないながら戦います。
さらに、甘く返ってきた相手選手のボールには強打で打ち抜く攻撃的なプレーもします。
小塩選手の試合を見る際は、粘り強さとラケットの表と裏を切り替えながらプレーしているので、そこに注目すると、より試合を楽しめるためおすすめです。
小塩遥菜(おじお はるな)
トップおとめピンポンズ名古屋所属
岐阜県出身 2005年8月3日生まれ
身長153cm 右シェークカット型
(文:山田一希)