世界ランキングの最高位が男子シングルスで19位（2023年4月）、戸上隼輔選手とのダブルスで1位（2023年4月）にランクインしたことがある宇田幸矢。

今回は、日本を背負う若き卓球選手である宇田選手の強みや注目ポイントについて解説します。


【経歴】
宇田選手は2001年8月6日生まれの22歳で、出身は東京都調布市です。

卓球場を経営している父親と、同じ卓球選手の宇田衣里那選手を姉に持っています。

小学2年生で出場した、2009年の全日本卓球選手権大会バンビの部（小学2年生以下）では優勝を果たし、2011年の全日本卓球選手権大会カブの部（小学4年生以下）の部でも優勝しています。

さらに、2013年の全日本選手権カデットの部13歳以下と2015年の全日本選手権カデットの部14歳以下でも優勝を果たしました。

高校3年生で出場した2020年の全日本選手権大会男子シングルスでは、決勝で張本智和選手を破り、見事優勝しています。

宇田選手の活躍は国内に留まらず、2021年の世界卓球選手権ヒューストン大会では、戸上隼輔選手とペアを組んだ男子ダブルスで、銅メダルを獲得しました。

2023年の世界卓球選手権ダーバン大会では、男子シングルでベスト32と好成績を残しています。


【2022-2023年のTリーグの成績】
宇田選手は、2022-2023年のTリーグには出場していませんでした。


【宇田幸矢の強みと注目ポイント】
宇田選手の強みは威力のあるドライブやチキータです。

宇田選手は、自身でも「力強い」と語るほどのプレーで、世界の強豪達との打ち合いでも負けない、むしろ圧倒するほどのドライブを放ちます。

また、宇田選手は威力の高いドライブを卓球台から近い位置でも放てるため、テンポの速いプレーに持ち込んだり、その速さで相手を打ち抜いたりと攻撃的なシーンがよく見られます。

さらに、相手の強打を強打で返すカウンターも、高い威力を誇ります。

宇田選手のチキータは威力が高く、スピードも速いため、相手選手のサーブをそのままチキータで打ち抜くといったシーンも間々あります。

また、宇田選手の攻撃を支えている、回転量の多いサーブも強みの1つだと言えるでしょう。

回転量の高いサーブで、相手のミスを誘い、甘くなった返球をそのままドライブやチキータで打ち抜くプレーは強力です。

宇田選手の試合を見る際は、迫力のある攻撃に注目してみてください。


宇田幸矢（うだ　ゆきや）
T.T彩たま所属
東京県出身　2000年8月6日生まれ
身長171cm　左シェークドライブ型


（文：山田一希）