【ツギクルTリーガー】「じゃない方の選手」からの脱却と飛躍を目指す!! 宮川昌大


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【ツギクルTリーガー】「じゃない方の選手」からの脱却と飛躍を目指す!! 宮川昌大


Tリーグの2023-24シーズンは琉球アスティーダ(以下琉球A)と木下マイスター東京(以下KM東京)との間で熾烈な首位争いが繰り広げられています。今回は張本智和選手をはじめ、数多の実力派チームメイトに揉まれながら、徐々に頭角を現しつつある宮川昌大(みやがわ・しょうだい)選手を紹介いたします。

宮川選手は2001年4月に香川県で誕生しました。幼少期より地元香川の名門クラブ・卓球家ジュニアスポーツ少年団に所属し、地元では敵なし状態。全国大会でも度々上位に食い込むなど、天才卓球少年として知られていました。
小学校卒業後は山口県の強豪校、野田学園中学に進学。高校はそのまま野田学園高校に進学します。中学時代は2015年に全日本選手権カデット14歳以下の部男子シングルスで3位に入ったのが目立つくらいで、やや伸び悩みました。高校時代もシングルスは全日本レベルでは目立った成績は上げられていませんでしたが、高校3年時に同学年の戸上隼輔選手(KM東京)と組んだダブルスではインターハイで優勝しました。勢いそのままに臨んだ全日本選手権でも同ペアは、なみいる「大人の選手」たちを撃破して準優勝に輝きました。大学は、数々の名選手を輩出した明治大学に進学します。戸上選手も同時に明治大学に進学しますが、大学入学後は宮川選手は「独立」し、シングルスでの活躍が目立つようになります。入学早々の関東学生新人戦でシングルス、ダブルス両方で優勝します(ダブルスは手塚峻馬選手と組んで出場。手塚選手は現在静岡ジェード所属)。

そして2021-22シーズンから、琉球Aに入団し、Tリーグに参戦しました。
しかし、世界でも屈指のレベルを誇るTリーグの壁は想像以上に厚かったようです。昨シーズンまでの2シーズンの通算成績はダブルスのみの出場で1勝2敗。今シーズンはまだ試合への出場がありません。チームメイトには張本選手の他、吉村真晴選手や有延大夢選手ら日本代表レベルの選手が腕撫している他、世界ランカーの中国人選手も2名所属しています。加えて、チームが悲願の初優勝に向け、次世代を担う選手の育成よりは、確実に勝利できるようなラインアップで試合に臨んでいることもあり、なかなか試合出場の機会すら与えられないというのが現状です。

宮川選手自身も、なんとかこの状況を脱することができるよう、日々研鑽を積んでいるようです。Tリーグ以外では、2021年のFISUワールドユニバーシティゲームズで男子団体と混合ダブルスで銅メダルを獲得、2023年の関東学生卓球選手権大会男子シングルスで優勝するなど、着実に歩みを進めてきています。

宮川選手の戦型は左シェークドライブ型で、特にフォアハンドからのドライブには威力があります。また、強烈な回転をかけたサービスも大きな武器で、エースを奪うこともしばしばある他、スピンに戸惑った相手選手が返してくるイージーボールを強烈に叩き返す「3球目攻撃」も得意技です。右利きの選手と対戦する場合、フォア側に返球されることが多いので、ファアに自信を持っている宮川選手には大きなアドバンテージとなります。このアドバンテージを伸ばし、確実に得点していくことができれば「戸上選手のダブルスパートナー」という枕詞が取れて、宮川昌大という名前が大きくなっていくことでしょう。宮川選手が「じゃない方」を脱却し、飛躍する姿を期待して応援していきましょう。


宮川昌大(みやがわ・しょうだい)
2001年4月18日香川県生まれ。野田学園中学・高校を経て現在明治大学在学中。戸上隼輔選手とペアを組んだダブルスで2019年の高校総体優勝、2020年の全日本選手権で準優勝。2021-22シーズンより琉球Aに入団。戦型は左シェークドライブ型で、強烈な回転をかけて相手を崩してからの3球目攻撃が最大の特長。


(文・江良与一)

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