国内のTリーグだけでなく、ドイツのブンデスリーガでも活躍した𠮷田雅己。
今回はそんな𠮷田選手の強みや注目ポイントについて解説します。


【経歴】
𠮷田選手は1994年9月30日生まれの29歳で、出身は北海道札幌市です。

両親や2人の兄も卓球経験者で、6歳の頃から卓球を始めました。

𠮷田選手は小学生の頃から頭角を現しており、2002年に開催された、全日本卓球選手権大会バンビの部（小学2年生以下）では準優勝。2006年の全日本卓球選手権大会カデットの部13歳以下男子シングルスでは、優勝を果たしています。

そして、2011年と2012年の全日本卓球選手権大会ジュニア部（高校2年生以下）男子シングルスでは、2年連続で準優勝を果たしました。

2014年と2015年の全日本卓球選手権大会男子シングルスでは、両年ともベスト8。2020年と2022年には、さらに順位を上げて両年ともにベスト4に輝いています。

𠮷田選手は国外でも活躍しており、2017年8月には自己最高の世界ランキング18位にランクインしました。

現在は、木下グループの木下マイスター東京の選手だけでなく、木下卓球アカデミーでコーチもしています。


【2022-2023年のTリーグの成績】
𠮷田選手は、2022-2023年のTリーグでは木下マイスター東京に所属しており、シングルス3勝2敗という成績を残しています。


【𠮷田雅己の強みと注目ポイント】
𠮷田選手の強みは、なんといっても、フットワークを活かしたパワフルでスピーディーなフォアハンドでの攻撃です。

𠮷田選手は、バックハンドでの攻撃も強力ですが、フットワークが軽いため、バック側に来たボールを回り込んでフォアハンドで打つプレーがよく見られます。

また、回り込むスピードや打つコースが的確で、真っ直ぐ縦に打つシーンが多いことも𠮷田選手のプレーの特徴です。

卓球では、卓球台の対角線上に打つことが多く、卓球台の縦に真っ直ぐ打つプレーは難易度が上がります。

𠮷田選手は、卓球台の縦に真っ直ぐ打つプレーを織り交ぜながら、高い攻撃力で得点を稼いでいきます。

また、サーブが独特で、トス（サーブのときにボールをなげ上げること）が高く同じフォームから異なる回転のサーブを打つことができる強みも備えます。

トスが高いサーブは、ボールを高くなげ上げるため、トスをするのもサーブを打つのも難易度が高い半面、ボールが落下するときのエネルギーを活かしてサーブを打てるため、回転量が多く、タイミングのとりづらいサーブになります。

𠮷田選手の試合を見る際は、フットワークを活かした攻撃と、独特なサーブに注目して見ることがおすすめです。


𠮷田雅己（よしだ　まさき）
木下マイスター東京所属
北海道出身　1994年9月30日生まれ
身長169cm　右シェークドライブ型


（文：山田一希）