【アナタの知らない卓球の世界】開催まであと2日! 今もっとも熱いWTTについて徹底解説!
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今年も残すところあとわずか、WTTも男子、女子ともに残り1大会ずつとなってきました。
今年のWTTを締め括る女子ファイナルが、12月15日(金)より国内では初めて、名古屋市内で開催されます。
国内からは早田ひな選手、伊藤美誠選手、張本美和選手が、世界からは孫穎莎選手、陳夢選手など、名実ともに優れた選手が最後の栄誉を勝ち取るべく出場します。
そんななか「そもそもWTTって何?」と感じている卓球初心者の方もいらっしゃるかと思います。
そこで、今回はWTT(ワールドテーブルテニス)の大会の詳細について紹介していきます。
WTTとは?
WTTとは、それまで行われていたワールドツアー(ジャパンオープン、ドイツオープンなど)を刷新、エンターテイメント性を高め、卓球をさらに楽しんでもらおうと立ち上げられた国際大会です。
人気選手を大会に集めるために出場資格に制限を設け、さらに会場を劇場やバーのような雰囲気に演出したり、音楽やダンスなどの盛り上げ要素を導入して、観客がより楽しめる空間を作り上げています。
大会の詳細
WTTでは複数の大会が行われています。
ここからはその中でも主要な大会について紹介します。
WTTグランドスマッシュ
オリンピック、世界卓球選手権大会(個人戦)と同列に扱われ、WTTが主催する大会の中では最上位に位置しています。そのため優勝者にはオリンピック、世界卓球と同様の2000ポイント(世界ランキングのポイント)に加え、賞金として10万ドルが与えられます。
WTTカップファイナル
WTTグランドツアーで優秀な成績を上げた選手が参加できる大会で、ITTFワールドツアーでは「グランドファイナル」に該当します。参加できる選手は世界ランキング上位者の中からWTTが選出した選手のみ、また使用される卓球台は1台のみなので、全試合に注目が集まるスペシャルなイベントとなっています。
WTTチャンピオンズ
この大会はWTTファイナルの次に位置づけられ、世界ランキング上位30人の選手が参加して優勝を争います。WTTファイナルと同様卓球台1台のみで行われ、各協会から男女各4名までしか参加することが出来ません(WTT推薦枠選手は例外)。
WTTコンテンダー
WTTシリーズのなかで最も下のランクに位置づけられた大会です。世界ランキングに入っている選手であれば、基本的に全選手が参加可能で、男女各32名が出場できます。上位大会と比べると少ないものの優勝400ポイントは世界ランキングに大きく影響するため、上位大会を目指す若手有望選手の試合を多く見ることが出来ます。最近では、11月に行われたWTTコンテンダー太原に参加した戸上隼輔選手が、準優勝に輝いています。
最後に
ここまでWTTについて説明してきました。
今回行われるWTTファイナルは女子の最終結果を決定する、非常に重要な大会です。
しかもオリンピックのシード権争いにもこのWTT獲得ポイントが影響するため、選手たちはパリ五輪に向け例年以上に結果を求める熱戦を繰り広げてくることでしょう。
そんな、チャンスがあと2日でやってきます。ぜひ皆様もこの大会をリアルタイムで体感し、日本選手を応援していきましょう。
(文・富永陽介)