Tリーガーの強みや注目ポイントについて取り上げる本連載。今回は、中学生ながらTリーグで活躍する牧野美玲選手についてご紹介します。



【経歴】
牧野選手は、静岡県焼津市にて2009年3月15日に誕生。同学年には、2024パリオリンピックの代表に内定した張本美和選手らがいます。
4歳上の姉の影響で卓球を始めた牧野選手は、当初遊び感覚で卓球を始めたものの、その後県で2位に輝くまで成長しました。
2022年の全日本選手権大会カデットの部14歳以下では、女子シングルスでベスト8の成績を残しています。

また、牧野選手はジュニア日本代表に選ばれるほどの実力者で、Tリーグには当時中学1年生だった2021年から木下アビエル神奈川より参戦しています。このことからも彼女の将来に対する期待の高さが窺えます。

2023年には、全国中学校卓球大会の個人戦で準優勝。団体戦では優勝に貢献する活躍を見せました。
多くのプロ選手同様に、小さいころから数々の大会で上位の成績を収める牧野選手が、日の丸を背負って世界の強豪と戦っている姿というのも、いつの日か見られるようになるかもしれません。
こうしたことから、彼女は今後の成長と活躍が期待される選手の1人と言えます。


【2023-2024年のTリーグの成績】
牧野選手は、Tリーグ2023-2024年シーズンでは木下アビエル神奈川に所属しており、シングルス0勝1敗、ダブルス1勝0敗の成績を残しています。


【牧野美玲の強みと注目ポイント】
牧野選手の強みは、鍛えられた足腰が実現するスピーディーかつ安定感のあるフットワークと、攻撃力の高いフォア・バックの強打にあります。

彼女は中学3年生ながら、身長が160cmと高く、それでいて足腰もしっかりとしているため素早いフットワークによる対応を得意としています。加えて、左右に振られても動きの安定性が高く、落ち着いて処理することができています。
また、攻撃においては、縦回転をかけるドライブだけでなく、ボールを弾くように打つスマッシュを使い得点を奪っていきます。
その他の技術のレベルも総じて高く、攻撃・守り・台上技術のすべてに注目したい選手です。

Tリーグと日本の卓球界の今後を担うべく奮闘する、若き中学生Tリーガーのプレーをぜひ一度、ご覧になってください。


牧野美玲（まきの みれい）
木下アビエル神奈川所属
静岡県出身　2009年3月15日生まれ
身長160cm　右シェークドライブ型


（文：山田一希）