【アナタの知らない卓球の世界】武道だけじゃない! 卓球の段級位制度について解説


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【アナタの知らない卓球の世界】武道だけじゃない! 卓球の段級位制度について解説


突然ですが、卓球に段位があることを皆さんはご存知でしょうか。

段位といえば、柔道や剣道のような武道を思い浮かべる方も多いでしょう。実は、この段級位制度が卓球にも存在するのです。
卓球の段級位制は、競技の普及や発展を目的に1980年から導入され、卓球愛好者にとっての目標となっています。
今回は、この段級位制度の魅力とその意義について詳しく紹介していきます。


卓球の段級位とは?
段級位制度は、日本卓球協会が定めたもので、5級から始まり、1級を経て初段から10段までの段位があります。
級位は比較的簡単に取得できるもので、例えば、5級は20回のラリーを続けることで認定を受ける事が出来ます。

しかし、段位となると一気にハードルが上がり、初段でも全国大会に出場しなければならないなど、非常に難しく、上位の段位になると、さらに多くの勝利やタイトルが必要となります。


段位の取得方法
段位を取得するためには、公式の大会で好成績を収めることが基本です。

初段から5段までは、主に国内の主要大会での勝利数が基準とされます。
例えば、3段の取得には全日本選手権で3回の勝利が必要で、6段以上になると、さらにハードルが高く、国際大会での成績や代表歴が求められます。

また、段位の取得には登録料が必要です。初段の取得には10,000円、3段では30,000円など、段位が上がるにつれて料金も高くなります。

最高段位の7段以上は贈呈段位となり、料金は不要ですが、それに到達するまでの道のりは決して容易ではありません。

ちなみに、プロの選手たちの段位がどれくらいなのかというと、現役選手の中で一番高い段位を持っているのは、伊藤美誠選手で、10段という最高段位を持っています。
10段になるには、オリンピックでシングルスもしくはダブルスで金を取るという条件が必要です。
そのため1980年からここまでの歴史の中で、伊藤美誠選手、水谷隼さんの2名しかこの10段を獲得した例はありません。

また、9段の条件を満たす選手というのも、世界選手権の混合ダブルスで金を取った吉村真晴選手、石川佳純さんしかいません。


戦績段位と名誉段位の違い
ここまで卓球の段位について触れてきましたが、こうした戦績段位以外にも名誉段位というものも卓球には存在します。

名誉段位とは、その名の通り卓球の普及や発展に貢献した人に贈られる特別な段位です。その有名な例としてあげられるのが、テレビで卓球を盛り上げた「とんねるず」の石橋貴明さん、木梨憲武さんです。彼らには、名誉2段が授与されています。

名誉段位は、卓球の競技者だけでなく、卓球に関連した活動全般が評価されるのが特徴で、他には笑点の座布団運びをしている”山田くん”こと山田たかおさん、元テレビ東京アナウンサーで、卓球番組を盛り上げた大橋未歩さん等が名誉段位保有者として名を連ねます。


まとめ
今回は、卓球の段級位制度についてご紹介してまいりました。
たしかに、段を取るのは非常にハードルが高く、難しいと感じてしまうところかもしれません。しかし級位であれば、卓球を始めたばかりの方を含め、比較的取得が簡単でしょう。練習のモチベーションや上達の確認にも繋がるというメリットも考えられます。

卓球初心者のための目標ツールとして、また試合で思うようにいかず伸び悩みを感じている方にとっては少し目線を変えたスキルアップ術として、ぜひこの卓球の段級位制度に挑戦してみてはいかがでしょうか。


(文・富永陽介)

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