【Tリーガーの強みはココ!】遅咲きの秀才が見せるTリーグでの活躍に期待 英田理志
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実業団からスウェーデンリーグ、そしてTリーグと活躍の場を変えては、その度ごとに結果を残してきた英田理志。今回はそんな英田選手の強みや注目ポイントを解説します。
【経歴】
英田選手は、鳥取県米子市で1993年3月19日に誕生しました。
卓球経験者の父の影響で2歳のころから卓球に触れ、本格的に卓球を始めたのは小学6年生から。父がカットマンだったため、自然と本人もカットマンになることを選びました。
スタートが小学6年生と遅かったため、中学では大きな結果を残せなかったものの、着々と実力を伸ばしていきます。
高校でもその成長はとどまるところを知らず、高校3年生の最後の大会で、鳥取県大会準優勝の結果を残してインターハイ出場を決めました。
大学は名門・朝日大学に進学。朝日大学は実業団の集まる日本リーグに所属していたため、社会人の猛者たちとの対戦でさらに自身を高みへとステップアップさせていきます。そして、大学4年時には、東海学生選手権でシングルス優勝を果たします。
大学卒業後は、実業団の信号器材に就職。社会人1年目となる2015年には、全日本社会人選手権でダブルス3位の結果を残しています。
2017年には一念発起し、信号器材を退職。スウェーデンリーグに挑戦しました。
そして、2021年には全日本選手権男子シングルスベスト8、全日本社会人選手権シングルスベスト4の結果を残しています。
Tリーグには、2020年にT.T彩たまから参戦しました。
【2023-2024年のTリーグの成績】
英田選手は、2023-2024年のTリーグではT.T彩たまに所属しており、シングルス10勝12敗の成績でした。
【英田理志の強みと注目ポイント】
英田選手は、強力なバックスピンをかける打法をメインに戦術を組み立てる、カットマンと呼ばれるプレースタイルをとっています。
カットマンの多くは、ラケットの裏面に表ソフトや粒高などの表面に凹凸があり、特殊な変化をつけやすいラバーを使用します。しかし、英田選手がラケットの裏面に使用しているのは、表ソフトや粒高といったラバーではなく、表面が平らな裏ソフトラバーです。
裏ソフトラバーは表ソフトや粒高と比べて特殊な変化を起こせませんが、回転をかけやすい特徴があります。
そのため、カット以外にも強力なバックハンドでのドライブを放つこともでき、攻守の両方を強化することに繋げられます。
そうした攻守のバランスが整っている点が、英田選手の強みであり、「カットマン=守り」のイメージがある方はぜひ彼のプレーを見てみてください。
英田理志(あいだ さとし)
静岡ジェード所属
鳥取県出身 1993年3月19日生まれ
身長162cm 右シェークカット型
(文:山田一希)