高校時代にはインターハイ3冠を達成した谷垣佑真。今回は、谷垣選手の強みや注目ポイントをご紹介します。


【経歴】
谷垣選手は、2003年6月3日兵庫県播磨町で誕生しました。小学生時代から、卓球クラブ・華兵ロードスカイで基礎を学んだあと、地元を離れ、卓球の名門・愛工大名電中学へと進学します。

中学時代から頭角を現し、2017年のポルトガルジュニア＆カデットオープンU15部門で優勝と国際大会で活躍。2018年の全国中学校卓球大会男子シングルス優勝の栄冠を手中にしています。

高校進学後もその勢いは止まらず、2021年には、高校総体で木造勇人選手以来となる男子シングルス、男子ダブルス、男子団体の3冠を達成。また同年、高校生ながら岡山リベッツからTリーグに参戦を果たしています。


大学進学後は、2022年の全日学選抜での優勝を皮切りに、2024年の全日本選手権混合ダブルスでは岡田琴菜選手とのペアで準優勝。さらに、同年の大阪国際招待選手権では男子シングルスで優勝を果たすなど、着実にキャリアを重ねています。

国際舞台でも2023年のFISUワールドユニバーシティゲームズでは男子ダブルス、男子団体で銀メダルを獲得しました。


【国内大会の主な成績】
谷垣選手の国内大会での主な実績は、以下の通りです。

・2021年：インターハイ（男子シングルス優勝、男子ダブルス優勝、男子団体優勝）
・2022年：全日学選抜男子シングルス優勝
・2024年：全日本選手権混合ダブルス準優勝（ペア：岡田琴菜）、大阪国際招待選手権男子シングルス優勝


【国際大会の主な成績】
谷垣選手の国際大会における主だった実績は、以下の通りです。

・2017年：ポルトガルジュニア＆カデットオープンU15男子シングルス優勝
・2018年：ワールドカデットチャレンジ鳥取カデット男子シングルス優勝
・2019年：インドネシアオープンU21男子シングルス優勝
・2021年：WTTコンテンダーノボメスト男子ダブルスベスト4（ペア：篠塚大登）
・2022年：WTTフィーダーオロモウツ男子ダブルス準優勝（ペア：横谷晟）
・2023年：FISUワールドユニバーシティゲームズ（男子シングルスベスト8、男子ダブルス銀メダル（ペア：濵田一輝）、男子団体銀メダル）


【2023-2024年のTリーグの成績】
谷垣選手は、2023-2024年のTリーグでは岡山リベッツに所属し、シングルス3勝1敗の成績を残しています。


【谷垣佑真の強みと注目ポイント】
筆者が、谷垣選手の試合を最初に見た時の印象は「パワフルなプレーをするな」といったものでした。


しかし2試合、3試合とプレーを見続けると、パワフルなだけではなくコース取りから難しいボールへの対応、サーブ・レシーブなど細かいところに垣間見られるテクニカルなプレーに目が留まるようになりました。

そこから感じた谷垣選手の強みは「パワフル×テクニカル×スピード」の3要素を、高いレベルで扱っているところです。ボールの威力で得点しているシーンもあれば、コースの打ち分けで得点しているシーンもあり、迫力のあるプレーが多く見られます。

谷垣選手の試合を見る際には、それら3要素を織り交ぜたプレーに注目してみてください。


谷垣佑真（たにがき　ゆうま）
岡山リベッツ所属
兵庫県出身　2003年6月3日生まれ
身長178cm　右シェークドライブ型


（文：山田一希）