【アナタの知らない卓球の世界】プロスポーツの概念を変えた革命児集団・琉球アスティーダというチームを考察


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【アナタの知らない卓球の世界】プロスポーツの概念を変えた革命児集団・琉球アスティーダというチームを考察

プロ卓球界に旋風を巻き起こしている琉球アスティーダ

初年度最下位ながら、3シーズン目でのリーグ優勝、そして強豪へ。劇的なサクセスストーリーは、多くの人々に感動と驚きを与えました。
単なる卓球チームにとどまらず、スポーツビジネスの新たなモデルを構築しようとする彼らの挑戦は、卓球界のみならず、スポーツ界全体に大きな影響を与えています。

そこで今回はTリーグ、そしてプロスポーツの概念を変えつつある、琉球アスティ-ダを紹介します。


「沖縄から世界へ!」、夢を照らす太陽
琉球アスティーダのコンセプトは、「沖縄から世界へ!」。
沖縄からオリンピックや世界選手権で活躍する選手を育成し、沖縄の卓球の普及・強化・育成に貢献することをチームの目標として掲げています。
チーム名「アスティーダ」は、「明日、未来」と沖縄の方言で「太陽」を意味する「てぃーだ」を組み合わせた造語で、未来を照らす太陽となるクラブという願いが込められています。


そして、琉球アスティ-ダはただ単に卓球が強いチームを目指しているだけではありません。
「夢と感動を与えるスポーツに新たなお金の循環を創る」という理念のもと、従来のスポーツチームの運営方法にとらわれず、ビジネスとしての成長も追求しています。


「結果でぶん殴る」という強い信念と緻密な戦略
琉球アスティーダの成功の要因は、明確なビジョンと目標設定、徹底したチームビルディング、そして独自の経営戦略にあります。

チーム発足から、「3シーズン目で日本一になる!」という具体的な目標を掲げ、チーム全体で共有することで、選手たちのモチベーションを高めました。

そのため、選手との密なコミュニケーションを重ね、過去・現在のコンディション、将来の目標やライフプランなどを把握し、選手を家族のように捉え、強い信頼関係を築いています。
それは選手獲得に大きな結果をもたらすことに繋がり、自由にパフォーマンスを発揮できる環境を提供してくれるチームを確立したことで、日本を代表する張本智和選手、篠塚大登選手、吉村真晴選手などの有名選手を迎えることに成功しています。

また経営の面においては、とにかく結果を出すことを重視しました。
その最たる例が、スポーツ業界初の株式上場を実現したことです。ガバナンス、情報開示、資金調達の面で新たな道を開拓したといえるでしょう。

それ以外でも、選手をパンダカーに乗せて入場させようと提案したり、「リーグ全無視でいく」と宣言するなど、従来のスポーツ界の慣習にとらわれない革新的な取り組みは、卓球界だけでなく、ビジネスマンからも多くの注目を集めています。


オーナーの情熱とリーダーシップ
その琉球アスティーダの成功を語る上で欠かせないのが、オーナーである早川周作氏の存在です。

彼はチームを心から愛し、選手を家族のように大切にしています。
早川氏は自ら監督、選手と対話し、問題解決に乗り出すなど、常にチームの成長を最優先に考え、改善を続けています。「全責任は俺が取るから、自由にやれ。最高のパフォーマンスを出してくれ」という言葉で、選手を信頼し、自由にプレーできる環境を作っています。


彼の情熱とリーダーシップが、琉球アスティーダを成功に導いたと言えるでしょう。


そして、彼のもとでチームの挑戦は今後も続いていきます。スポーツビジネスの新たな可能性を模索しながら、今後さらなる影響をスポーツ界全体に及ぼしていくことでしょう。
沖縄から世界へ羽ばたく琉球アスティーダの活躍から、ますます目が離せません。


(文・富永陽介)

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