【アナタの知らない卓球の世界】Tリーグ後半戦期待の星! 金沢ポートを徹底解説!


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【アナタの知らない卓球の世界】Tリーグ後半戦期待の星! 金沢ポートを徹底解説!


Tリーグが開幕してから、今年で6年目となりました。
特に今シーズンは、2つの新チームが加入した男子に例年以上の注目が集まっています。
今回は、今シーズンからTリーグに加盟した新チーム、北国の雄「金沢ポート」について取り上げていきたいと思います。


金沢ポートとは?
金沢ポートは、今シーズンよりTリーグに加盟した新規参入チームです。
チーム発足のきっかけは、人材情報サイトでお馴染みの「キャリアパーク」を運営する「ポート株式会社」の春日代表と、卓球専門誌の「Rally」川嶋代表の話し合いから始まります。
両者の議論はそこから壮大な夢へと広がっていき、「両者が経営する会社のノウハウを活かし、真の地域密着型チームを作り上げることが出来れば未来がある」という結論に至り、Tリーグ参戦を決意。チーム名は、「“港”のように、地域の人たち、ファン、選手、そして子どもたちの心が交流する場になりたい」という願いが込められ、金沢ポートに決定しました。
今まさに、金沢ポートは石川県、ひいては北陸地方のアイコン、そして彼らの誇りのシンボルとして、大海原に出航したところなのです。


金沢ポートのこれまでの戦績
今シーズン、彼らの戦績は正直芳しいものではありませんでした。
開幕戦こそ、金沢ポート同様今年から加盟した静岡ジェードに3-2で勝利をしますが、その後は年明けまで連勝がない苦戦続きの状況となっています。
特にダブルスの成績が芳しくなく、2023年までの結果だけを見ても14試合で4勝しかできていません。
しかしその反面、当初の予想をいい意味で裏切り、シングルスは好調で、松下健太選手、田中佑汰選手などが各チームのエース格から勝利をもぎ取るシーンも見られています。
特に田中佑汰選手の活躍は最近著しく、WTTでは王楚欽選手を、そして直近のクリスマス決戦では、張本智和選手を倒しています。
金沢ポートのエースであり、リーダーは松平健太選手です。しかし彼一人ではどうすることもできません。
だからこそ彼の後を引き継ぐ存在である田中佑汰選手のこの成長は、金沢ポートに明るい未来をもたらすものと期待が高まっています。
また、彼以外にも韓国の英雄・チョ スンミン選手や、五十嵐史弥選手など、新チームとは思えない戦力が揃い始めてきています。
いま相性の面から言えば、王者である琉球アスティーダが、一番やりづらい相手と感じているのは金沢ポートのはずです。
事実、直近の試合では2-3、3-1と最強戦力を誇る琉球アスティーダを苦しめています。
たしかにまだまだチームには明確な弱点がありますが、それを補ってあまりある個の集団として、後半戦のTリーグを盛り上げてくれることでしょう。


最後に
令和6年能登半島地震による影響は、金沢ポートに所属する選手、スタッフにも及んでいます(※アナウンス待ちとなっていた今週のホームマッチも、残念ながら中止が発表されました)。
地域の復興とともに、傷つきながらも立ち上がろうとする彼らの今後の戦い、地元の方のために支援の輪を広げようとする努力を見守っていきたいと思っています。
私たち卓球を愛する人間、一人、一人の意識が、きっと彼らの雄姿を支えるものになってくれると信じて。
石川を、そして北陸の方々を勇気づけるような最高のプレーを見せてもらうためにも、皆さんもぜひ一緒に金沢ポートにエール送っていきましょう。


(文・富永陽介)

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