【Tリーガーの強みはココ!】全日本ベスト4! 次の全日本選手権での活躍が注目される横井咲桜のプレーの特徴とは?
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全日本卓球選手権大会ベスト4やインターハイ3冠など、輝かしい成績を収めてきた横井咲桜。今回は大注目の選手である横井選手の強みや注目ポイントを紹介します。
【経歴】
横井選手は、2004年4月23日生まれの19歳で、出身は岐阜県です。
小学生の頃から地元のクラブチームに所属し、小学4年生で出場した2014年の全日本卓球選手権大会カブの部(小学4年生以下)では、女子シングルスでベスト4の結果を残しています。
中学校に上がると、国際大会にも出場しはじめ、2019年に開催された第25回アジアジュニア&カデット卓球選手権大会カデットの部(15歳以下)では、女子シングルスで3位に輝きました。
横井選手は、高校でも結果を残し続け、高校1年生で出場した、全日本卓球選手権大会女子シングルスではベスト8。高校2年生のインターハイでは、女子シングルス・女子ダブルス・女子学校対抗のすべての種目で優勝を果たし、3冠を達成しました。女子のインターハイ3冠は24年ぶりの快挙というとんでもない記録です。
2021年には、高校生でありながら九州アスティーダに所属し、Tリーグ参戦を果たしました。
2023年の全日本卓球選手権大会では、女子シングルス6回戦にて2021年の東京オリンピック男女混合ダブルスで金メダルを獲得した伊藤美誠選手に勝利。惜しくも準決勝で木原美悠選手に敗れてしまったものの、ベスト4に輝きました。
このように、横井選手は数多くの実績を残してきている、今後も目が離せない選手の1人なのです。
【2022-2023年のTリーグの成績】
横井選手は、2022-2023年のTリーグでは日本ペイントマレッツに所属しており、シングルス2勝5敗、ダブルス0勝1敗の成績でした。
【横井咲桜の強みと注目ポイント】
横井選手の強みは、回転のわかりにくいサーブとフォア・バック両ハンドでの攻撃です。
昨今の日本の女子卓球では、巻き込みサーブと呼ばれる、ラケットを体の内側に巻き込むようにしてボールに回転をかけるサーブを使う選手が増えています。
この巻き込みサーブの特徴は、ボールの回転がわかりづらいことと、回転量が多いことです。
ボールの回転がわからないと高さが高かったり、返球位置が甘かったりする返球になり易いのですが、横井選手の巻き込みサーブは特に回転がわかりづらく、相手選手が甘い返球になったところを強打で打ち抜くプレーがよく見られます。
また、フォア・バックの両ハンドから繰り出される強打も非常に威力があり、打ち合いになっても負けない粘り強さもあります。
バックハンドで打ち合いをしているときには、対角線上ではなく卓球台の縦の直線上にボールを返球するといった、相手の裏をかくプレーでの得点も印象的です。このプレーは、試合を見ていると簡単そうに見えるのですが、打つコースを途中で変えるため、繊細なボールタッチの技術が必要で、難易度の高いプレーです。
横井選手の試合を見る際には、打ち合いに注目してみてください。
横井咲桜(よこい さくら)
日本ペイントマレッツ所属
岐阜県出身 2004年4月23日生まれ
身長155cm 右シェークドライブ型
(文:山田一希)