【アナタの知らない卓球の世界】ドライブの基本とは? 正しいドライブの打ち方を解説
スポニティ
0
0
1,702
近年サーブが多様化したことで、強打の象徴としてスマッシュからドライブに攻撃的なプレーが移行しつつあります。
しかし、このドライブですが、スマッシュよりも難しく、具体的な打ち方や回転のかけ方など理解しづらい部分もあります。
そこで、今回は卓球の基礎技術であるドライブについて解説していきます。
ドライブとは?
ドライブとは、ラケットの面をボールの上っ面に被せるようにして、前進回転をかけて打つ技術です。
ドライブはスマッシュと共通している点がありますが、スマッシュはボールに回転をかけず、とにかく速く一直線に飛ばすのが特徴です。
一方、ドライブはボールに回転をかけて飛ばすため、ボールの軌道が曲がり、相手にとって予測しにくい球となります。
これによって、相手を圧倒したり、攻撃的なプレーを展開することが可能になります。
フォアハンドのドライブの打ち方とコツ
ドライブはその特性上、どうしても大きく振りかぶるために、フォアハンドドライブが基本とされています。
まずは基本である、フォアハンドのドライブの打ち方やコツをご紹介します。
以下が、フォアハンドドライブを成功させるためのポイントです。
・打点は頂点〜頂点直後
ボールの打点は頂点もしくは頂点直後にすることで、威力のあるショットを打つことができます。遅すぎる打点では力が失われるため、タイミングをしっかりと把握しましょう。
・「ため」てからスイング
スイングする前に体重を後ろに乗せ、しっかりと力を溜めます。この「ため」が重要であり、スイングの際に力を最大限に発揮することができます。
・ラケットの角度は45°で、ボールの右斜め上をこする
ラケットの角度を45°に保ちながら、ボールを右斜め上から下へこするようなイメージで打ちます。これにより、ボールに上回転をかけることができます。
・前方向へ振ることを意識する
ドライブは他の打ち方以上に前方向へのスイングを意識する必要があります。打ち終わりのラケットの位置がおでこ、もしくは左耳のあたりにくるように意識し、前方への力強いスイングを行いましょう。
これらのポイントを意識しながら、フォアハンドドライブの練習を行うことで、より効果的なショットを身につけることができます。
バックハンドドライブの打ち方とコツ
つづいてバックハンドのドライブの打ち方について紹介します。
同様に、ポイントを以下に列挙します。
・スタンスと姿勢の安定化
広いスタンスを取り、姿勢を低くすることで、下回転に対応します。ボールを体に引きつけることで、安定した返球が可能となります。
・ラケットの角度の調整
ラケットの角度をほぼ垂直に調整し、下から上へとボールをこすり上げるイメージでスイングすると、効果的な打ち方になります。
・手首の活用
バックスイングから打球までの間で手首を活用し、回転をかけることが重要です。手首の動きによって、ボールに十分な回転を与えることができます。
バックハンドドライブの練習の際には、これらのポイントを意識しながら、行ってみてください。
まとめ
ドライブは、初心者が最初にぶつかる壁と言ってもいいくらい、習得の難しさがあります。
ただ練習を積み使いこなせるようになっていけば、張本智和選手、伊藤美誠選手のような強打を打つことが出来ます。
Tリーグで繰り出される数々のドライブなども参考にしながら、ぜひ皆さまも一度試してみてくださいね。
(文・富永陽介)