【ツギクルTリーガー】ただいまダブルスで「慣らし運転」中 青木咲智


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【ツギクルTリーガー】ただいまダブルスで「慣らし運転」中 青木咲智


ITTF世界卓球選手権釜山大会は男女ともに残念ながら宿敵中国撃破はなりませんでしたが、無事パリオリンピックの出場権は獲得しました。オリンピック本番でのリベンンジを期待しましょう。そしてノジマTリーグ2023-24シーズンはいよいよ最終盤を迎えます。シーズン首位、そしてプレーオフへの進出権をかけた熱い戦いを期待しましょう。

さて今回は、現在2位の日本生命レッドエルフに勝ち点差4と肉薄している3位日本ペイントマレッツ(以下ニッペM)の次世代エース候補、青木咲智(あおき・さち)選手を紹介いたします。

青木選手は2007年4月に福岡県で誕生しました。地元の名門で早田ひな選手を筆頭に多数の名選手を輩出した、石田卓球クラブに入門して卓球を始めた青木選手。着実に力をつけていき、2017年の全日本卓球選手権カブの部女子シングルスで3位入賞を果たしたのを皮切りに、数々の大会で上位入賞を果たし、世代のトップ選手として注目を浴びることとなります。
中学は、より良い練習環境を求めて、大阪の強豪四天王寺中学に進学します。同時にミキハウスジュニアスポーツクラブにも所属し、質量ともに充実した練習で日々腕を磨きました。
2021年卓球全日本選手権カデットの部女子シングルス優勝など、数々の大会で好成績を収め、修練の成果を見せましたが、3年時の2022年全国中学校卓球大会女子シングルスは、面手凛選手(木下アビエル神奈川)に敗れて準優勝に終わり有終の美を飾ることができませんでした。
しかし、持ち上がりで四天王寺高校に入学した2023年、青木選手はいきなり大仕事をやってのけます。インターハイ女子シングルスで並いる強豪たちを次々と撃破し、決勝では小学校時代からのライバル栗山優菜選手(桜丘高校、現九州アスティーダ所属)を破って優勝したのです。1年生での女子シングルス優勝は、石田卓球クラブの先輩・早田ひな選手以来6大会ぶりの快挙でした。そして四天王寺高校の先輩であるレジェンド石川佳純選手以来の3連覇に挑む権利を得た瞬間でもありました。今年のインターハイが早くも楽しみですね。

Tリーグには2023-24シーズンより参戦。高校の活動や学業との兼ね合いもあったのでしょうか、2023年中は出場がありませんでしたが、2024年に入って、四天王寺中学・高校の先輩でもある大藤沙月選手とのペアで4試合ダブルスに出場し、4連勝を飾っています。まだシングルスでの出場はありませんが、大藤選手とのダブルスでしっかりとTリーグの「雰囲気」にしっかりと慣れさせた上で、シングルスの選手として一本立ちさせようという、ニッペMの将来を見据えた育成方針がうかがえる起用法ですね。

青木選手の戦型はオーソドックスな右シェークドライブ型です。幼少時からフォアハンドのドライブの威力には定評がありましたが、反面バックからのショットに難点があり、それが最後の最後で頂点に立てずに終わる戦績の多さにつながっていました。そこで、中学3年から高校入学にかけて、バックからのショットの改善を意識して研鑽を重ねた結果、バックハンドからも正確で強烈なドライブを放つことができるようになり、1年生でのインターハイ制覇の快挙という形で結実しました。欠点を着実に改善して、その度に強さのステージを上げてきた青木選手が、このままステップアップしていけば女子卓球界のエースとなる可能性は十分にあります。


青木咲智(あおき・さち)
2007年4月10日福岡県生まれ。四天王寺中学を経て、現在四天王寺高校在学中。2022年、1年生でインターハイ女子シングルス優勝。2023-24シーズンよりニッペMに所属しTリーグ参戦。右シェークドライブ型で、特にフォアの強打には威力がある。


(文・江良与一)

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