卓球歴13年のスポニティライターが今シーズンのプレーオフの試合結果を予想します。是非予想スタジアムの参考になさってください。



【3月23日（土）】

木下マイスター東京　3-2　琉球アスティーダ

最後の最後までダブルスに悩まされた琉球アスティーダですが、ここにきてようやく解決の糸口が見え始めました。静岡ジェード戦ではエースペアである森薗政崇・龍崎東寅ペアに勝利、前回の木下マイスター戦でも松島輝空・及川瑞基ペアに勝利するなど、エースペアに相応しい実力を発揮しつつあるジョシンコウ・シュウユウペアが、この大一番を任されることになりそう。
しかし、前回のプレーオフ決勝にも出場した木下マイスターの大島祐哉・篠塚大登ペアの息の合ったプレーや経験値の差に分があるとみて、1番のダブルスは木下マイスターに軍配が上がると予想。

2番、木下マイスターはリンユンジュ選手か戸上隼輔選手のWエースのどちらかを起用してくる可能性が高いとみられます。対する琉球アスティーダは、仮に張本智和選手を3番に回せば、0-2にされてしまう恐れもあることから、ここでのエース対決は不可避。張本智和選手で勝負を仕掛けてくるでしょう。
比較的序盤で伸び伸びプレーさせたほうが力を発揮し易いプレースタイルのリンユンジュ選手と、張本智和選手とエース対決の結果、Tリーグやプレーオフの独特の雰囲気に慣れている張本智和選手がこの試合の主導権を握り、勝利を収めるものと思われます。

3番、木下マイスターが、前回のプレーオフ決勝の3番で張本智和選手を破った実績もある篠塚大登選手を出場させてくるのに対し（先月の世界選手権でも大活躍した松島輝空選手の起用と迷うところはありそうですが）、琉球アスティーダは、今シーズンのシングルスのもう一つの要であるジョシンコウ選手で、一気にリードを広げにくるでしょう。前々回の対決でも勝利しているジョシンコウ選手が、篠塚大登選手を破り、ここで優勝にリーチをかけてくるとみます。

4番、ここで琉球アスティーダが、前回のプレーオフ決勝でも相手エースを退け劇的な逆転勝利の立役者となった守護神・吉村真晴選手を登場させれば、後のない木下マイスターはWエースのもう一人、戸上隼輔選手で対抗。手の内を知り尽くしている日本人同士の対戦では、吉村真晴選手得意のサーブの効力は薄れ、持ち前の勝負強さも抑え込まれてしまい、ここは木下マイスターが制すると見込みます。

5番、張本智和選手と戸上隼輔選手による最終決戦。今年の全日本選手権・決勝では、張本智和選手が戸上隼輔選手に劇的な逆転勝利を収めていますが、台上やラリーで先に主導権を握るのはたいてい戸上隼輔選手のほう。張本智和選手は、戸上隼輔選手の戦術やラリーに対応するのに時間がかかる傾向があります。
1セットの短期決戦では、張本智和選手が戸上隼輔選手を攻略するには至らず、結果、木下マイスターが優勝を決めるでしょう。


(文・干場卓哉)