【アナタの知らない卓球の世界】熱戦が続いたTリーグ 2023-2024 ! 今シーズンを振り返ろう


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【アナタの知らない卓球の世界】熱戦が続いたTリーグ 2023-2024 ! 今シーズンを振り返ろう


遂に今シーズンもプレーオフ・ファイナルが終了。男子は木下マイスター東京が、女性は日本生命レッドエルフがそれぞれ優勝をはたし、2023-2024シーズンは全日程が終了しました。
そこで今回は今シーズンのTリーグを振り返っていきたいと思います。


男子
今季の男子は、序盤から木下マイスター東京と琉球アスティ―ダが主導権を握り、例年以上に2強に注目が集まるシーズンでした。
特に日本のエース候補である、戸上隼輔選手が木下マイスター東京に移籍してからは、その色が濃くなりました。

ただ後半戦に入ると、琉球は安定感が欠けてきて、徐々にマッチ数を稼げなくなっていきます。
特に顕著だったのは、昨年10月に行なわれたホームの岡山との戦い。ここでなんと昨季王者はストレートで敗北、徐々に勝ち点を落としていってしまいました。

そうした中、対する木下が勝ち残った最大の要因は、後期MVPを獲得したリン ユンジュ選手の活躍でしょう。彼はシーズン中、WTTで離脱が多い選手のなかで、安定的に出場し、勝利を重ねました。しかもプレーオフ・ファイナルでは岡山のエースに勝利する大金星まであげています。
今年の木下は彼の存在があったからこそ、シーズン首位通過、そしてプレーオフを勝ち抜き優勝することができたといえるでしょう。

また今シーズンのトピックスとして、やはり静岡所属の森薗政崇選手の活躍も挙げたいと思います。
彼は監督兼任の立場でありながら、ダブルスでは1位、シングルスでもTOP3の勝利数を誇り、プレイヤーとしても前半戦MVPという、目に見える結果を獲得しています。
特に静岡が初年度から勝ち点を稼ぐ事が出来たのは、彼の活躍が大きかったと言えるのではないでしょうか。


女子
今年の女子はまさに、木下アビエル神奈川の一年だったと言えるほど、圧倒的な成績を残しました。
特に圧倒的だったのが、序盤戦の7試合ではないでしょうか。
この期間7連勝を継続しながら、敗戦は1マッチまでに抑えるという驚くべきパフォーマンスで勝ち星を積み上げています。
しかもその後も二度の5連勝を含む、シーズン勝率8割越えの優秀成績を記録し、シーズンを数試合残しながらの首位通過を決めました

ただこの勢いは、プレーオフまで続かず、優勝したのは日本生命レッドエルフでした。
さすがに優勝経験が多い日本生命。プレーオフ・ファイナルでの戦いぶりは圧巻で、戦術で木下の勢いを完全にシャットアウトし、ストレートで勝利しています。
木下は昨年の石川佳純選手の引退と共に、明確なリーダーの不在が響いたシーズンになったのかも知れません。

また特に個人での活躍が目立った選手として、日本ペイントマレッツ所属の橋本帆乃香選手を一番に推したいと考えています。
今シーズンは例年以上に勝ち星を増やしており、特にプレーオフでは敗北してしまったものの、日本のエース早田ひな選手、伊藤美誠選手をもっとも苦しめた選手として、チームを引っ張っていました。
日本ペイントマレッツは他にも佐藤瞳選手や大藤沙月選手など、期待出来る選手が多数在籍しています。
彼女たちの成長次第では、来シーズン以降は木下、日本生命の2強時代に終止符を打つ可能性も出てきているのでしょう。


まとめ
今シーズンのTリーグでも、最高の試合が多く展開されました。
来る新シーズンは、パリオリンピックが終了してすぐの開幕が予定されており、燃え上がるようなシーズンを過ごしていけるでしょう。
今シーズンを振り返りつつ、2024-2025シーズンに期待していきましょう。


(文・富永陽介)

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