【経歴】
麻生選手は、長崎県で2002年6月22日に誕生しました。同学年には、木下アビエル神奈川の長﨑美柚選手や九州アスティーダの出澤杏佳選手がいます。

両親の影響で6歳から卓球を始め、出身は長崎ですが中学は大阪の昇陽中に進学。中学時代は、現在所属している日本生命レッドエルフの運営元でもある、日本生命の下部組織「ジュニアアシスト卓球アカデミー」にも所属していました。

中学卒業後には、香ヶ丘リベルテ高校に進学。2020年の全日本選手権ジュニアの部では、女子シングルスでベスト8の成績を残しています。

2022年開催の、Tリーグや実業団で活躍する選手が多数出場する「ひろしま国際オープン卓球選手権大会」第75回大会では、決勝で同じく日本生命レッドエルフに所属する笹尾明日香選手に勝利し、優勝を果たしました。

Tリーグには2020年1月から参戦し、2024年9月現在に至るまで、日本生命レッドエルフに所属し続けています。
昨シーズンのTリーグではチームの優勝に貢献。プレーオフファイナルでは、笹尾選手とペアを組んだダブルスでMVPを獲得しました。
また笹尾選手とのダブルスは、2024年の全日本選手権でベスト8の成績を残しています。


【2023-2024年のTリーグの成績】
麻生選手は、2023-2024年のTリーグ（日本生命レッドエルフ所属）では、シングルス0勝2敗、ダブルス4勝5敗の成績でした。


【麻生麗名の強みと注目ポイント】
彼女の強みは、高身長を活かした回転量の多い両ハンド攻撃と打ち合いに負けないラリー力にあります。

麻生選手は身長が167cmと高く、手足が長いことが特徴です。卓球では手足が長いとボールに届く範囲が広くなるため、有利とされています。また腕が長いことで、腕を振った際の遠心力が強くなり、ボールの回転量とスピードが増します。

麻生選手は、その身体的特徴を活かした攻撃的なプレーを持ち味としていて、特にバックハンドの攻撃は、回転量とスピードがトップレベルとされています。

また、回転量とスピードがあるのみならず、そのラリー力の高さにも定評があります。
ラリー力は、打ち合いに負けない力を指しますが、麻生選手の場合は相手の攻撃に打ち負けないのはもちろんのこと、打ち合いになっても得点するほどの攻撃力を誇ります。

彼女の試合を見る際には、両ハンド攻撃や打ち合いにぜひ注目してみてください。


麻生麗名（あそう　れいな）
日本生命レッドエルフ所属
長崎県出身　2002年6月22日生まれ
身長167cm　右シェークドライブ型


（文：山田一希）