【Tリーガーの強みはココ!】世界でも稀有な両面ラバーの日本式ペンホルダー使い 松下大星


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【Tリーガーの強みはココ!】世界でも稀有な両面ラバーの日本式ペンホルダー使い 松下大星


卓球一家に生まれ、自身も卓球選手として活躍する松下大星。今回は、松下選手の強みや注目ポイントを解説します。

【経歴】
松下選手は、熊本県熊本市で1996年8月5日に誕生。元日本代表の松下雄二さんを父にもち、母は元日本代表の下長智子さんです。さらに、叔父に元日本代表でTリーグ初代チェアマンを務め、日本卓球界のレジェンドとして有名な松下浩二さんという家系に生まれ育ち、自ずと松下選手自身も、幼稚園の頃からラケットを握るようになります。

一度は地元の中学に進学し、1年生ながら全日本中学校卓球大会に出場したものの、中学二年生のときに名門である愛工大附属中学校(現・愛工大名電中学校)に転入。その後、出場した全日本中学校卓球大会では、2年生と3年生の両方でベスト4に輝いています。

高校は内部進学で愛工大附属高校に入学。インターハイで3年連続ベスト8の成績を残しています。国際大会にも出場し、2014年のタイジュニア&カデットオープンジュニア男子ダブルスで優勝を果たしました。

大学も内部進学で愛知工業大学に入学しますが、のちに本人が「大学時代はちゃんと練習をやっていなかった」と振り返ったように、停滞期へと突入していきます。

大学卒業後は実業団に所属し、会社員と卓球選手の両立をスタートさせると、成績も少しずつ上がっていき、2020年の全日本選手権では、男子ダブルスで3位の成績を残しています。
さらに2022年の全日本選手権では、男子シングルスベスト8。2023年の全日本選手権では、男子シングルスベスト16の成績を残しました。

Tリーグには2022年に琉球アスティーダから参戦。実績のある選手からも勝利を収めています。


【2023-2024年のTリーグの成績】
2023-2024年のTリーグでは、松下選手は静岡ジェードに所属し、シングルス6勝9敗の成績を残しています。


松下大星の強みと注目ポイント】
松下選手のプレーの特長として、ペンホルダーのラケットを活かした強力な攻撃とチキータが挙げられます。

松下選手は、日本式ペンホルダーと呼ばれる種類のラケットを使用しています。日本式ペンホルダーとは、持ち手部分が台形になっているラケットを指します(温泉や複合施設で卓球をする際に、見たことがあるという方もいらっしゃるでしょう)。
日本式ペンホルダーの特徴として、手首を使ったプレーがしやすいこと、また回転量の多い攻撃を可能にするといった点が挙げられます。
松下選手は、この特徴を活かした回転量の多い攻撃を武器に戦いを有利に進めます。

また、日本式ペンホルダーの場合、片面のみにラバーを貼り、裏面は木の板のままであることが多いのですが、松下選手は日本式ペンホルダーで両面にラバーを貼っています。
両面にラバーを貼るとラケットが重くなるデメリットはあるものの、チキータのようなバック面を使ったプレーが可能となります。
松下選手は、このバック面を使ったチキータから得点をすることもあり、日本式ペンホルダーの可能性を広げている選手の1人と言えるでしょう。

ぜひ稀有な日本式ペンホルダーの使い手、松下選手の試合に注目してみてください。


松下大星(まつした たいせい)
静岡ジェード所属
熊本県出身 1996年8月5日生まれ
身長172cm 右ペンドライブ型


(文:山田一希)

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